トヨタ自動車は10月1日、高級セダン「クラウン」のマイナーチェンジに合わせ、東京・青海のメガウェブにて報道発表会を実施した。新テレビCMも公開され、広告キャラクターを務める豊川悦司さんらがゲストとして登壇した。

トヨタ「クラウン」のマイナーチェンジに合わせて発表会が行われた

「クラウン」は1955年に誕生して以来、60年間にわたって「日本の高級車」の先鞭を担い、「日本の道」にこだわり続けてきた正統派セダン。今回のマイナーチェンジで、"アスリート"シリーズはよりスポーティに、"ロイヤル"シリーズは上品な美しさが際立つデザインとなった。"マジェスタ"シリーズも一部改良されたという。

"アスリート"シリーズでは、同シリーズ初となる2.0リットル直噴ターボエンジン搭載車のグレードが追加されたほか、「ときの移り変わりを表す日本の色」をコンセプトに、「天空(ソラ)」「紺碧(アオ)」など全12色の外板色から選べる「ジャパンカラーセレクションパッケージ」もオプション設定されている。

新テレビCMは10月2日から全国で放映開始された。豊川さんは世界を股にかけるビジネスマンを演じ、「クラウン」が日本専用開発車であることをアピールする。第1弾「巴里」編では、「クラウン」に興味を示す警察官に、豊川さん演じるビジネスマンがフランス語で、「これ、日本でしか売ってないんですよ」と告げる場面も。

発表会にゲストとして呼ばれた豊川さんは、「クラウン」について、「非常に美しい色ですね」とコメント。CM撮影で実際に乗車したときの感想を「中が本当にきれいなんですよ。全部分解してみていただきたい」と話していた。「クラウンと聞くと大人の男性のイメージがあるかもしれませんが、今回のカラーバリエーションを見て、ぜひ若い人や女性にも接していただきたいクルマだと思いました」と同車をアピールした。

発表会にゲストとして登壇した豊川悦司さん。MCはフリーアナウンサーの西尾由佳理さんが務めた

発表会の途中、ボビー・オロゴンさんが"乱入"するサプライズも。CM撮影に同行したフランス人シンガー・ソングライターのミシェル・ミチナさんも駆けつけた

マイナーチェンジした「クラウン」は、全国のトヨタ店(東京地区は東京トヨタおよび東京トヨペット)を通じて発売される。価格は、"アスリート"シリーズが388万~598万6,000円、"ロイヤル"シリーズが373万~590万6,000円(ともに税込)など。

なお、「クラウン」の新テレビCMは第2弾、第3弾と続くストーリー仕立てで、回を重ねるごとに豊川さん演じるビジネスマンの正体が明らかになるという。第2弾「誘致」編は10月16日から全国でオンエアされる予定だ。