京阪電気鉄道は2017年をめどに、座席指定の特別車両「京阪特急プレミアムカー(仮称)」を導入すると発表した。8000系特急車両を大幅に改造し、快適性を高めた上質な移動空間として提供するという。

特別車両「京阪特急プレミアムカー(仮称)」イメージ(京阪電気鉄道提供)

8000系8両編成で運行する特急のうち、6号車(京都側から6両目)をすべて「(仮称)京阪特急プレミアムカー」に改造し、混雑時や途中駅から乗車する場合も必ず座れる座席指定車両として運用。「有料でも京阪特急に確実に座りたい」「京都~大阪間の移動をもっとゆったりと楽しみたい」との利用者の声や、訪日外国人旅行者の増加などに対応する。

座席は快適性とパーソナル空間の演出を兼ね備えたリクライニングシートを新たに開発して使用。現行の4列シート(2列+2列)から3列シート(2列+1列)へと変更し、座席幅・座席間隔ともに余裕を持ったつくりとする。各席への大型テーブルや電源コンセントの設置、乗客への案内を行う専属アテンダントの乗務なども予定されている。

乗車には運賃の他に特別車両料金が必要で、インターネットから予約・決済できるようにするとのこと。2017年度上期の導入を予定しており、利用方法や特別車両料金、サービス内容の詳細などは今後発表となる。8000系特急車両全10編成で6号車の改造が必要となることから、改造期間中は通常8両編成の8000系車両を7両編成で運行することになる。