日本銀行は2日、2015年9月の「生活意識に関するアンケート調査(第63回)」の結果を発表した。それによると、現在の物価は1年前と比べて「上がった」と答えた割合は84.1%となり、前回(6月)から2.2ポイント減少した。減少は2013年12月以来、7期(1年9カ月)ぶり。

先行き、景況感DIと収入DIは悪化

現在の景気が1年前と比べて「良くなった」と答えた人から「悪くなった」と答えた人を引いた景況感DIは、同0.2ポイント上昇のマイナス15.2。3期連続で改善したものの、上昇幅(前回9.2ポイント上昇)は縮小した。先行き(1年後)の景況感DIは同3.9ポイント低下のマイナス17.8と、3期ぶりに悪化した。

景況感DIの推移(出典:日本銀行Webサイト)

現在の暮らし向きが1年前と比べて「ゆとりが出てきた」と答えた人から「ゆとりがなくなってきた」と答えた人を引いた暮らし向きDIは、同0.7ポイント上昇のマイナス41.0。3期連続で改善したが、上昇幅(前回1.8ポイント上昇)は鈍化している。

現在の収入DIは同1.4ポイント上昇のマイナス26.0と、4期連続の改善。先行き(1年後)の収入DIは「増える」と答えた割合が減少したため、同1.5ポイント低下のマイナス26.5と、3期ぶりに悪化した。

調査期間は2015年8月7日~9月2日、有効回答は2,014人。