アイキューブドシステムズと日本マイクロソフトは10月2日、モバイルデバイス管理(MDM)分野で協業すると発表した。アイキューブドシステムズのMDMサービス「CLOMO MDM」の Windows対応を強化するとともに、同サービスのプラットフォームをAmazon Web Services(AWS)からマイクロソフトのパブリッククラウドサービス「Microsoft Azure」へ全面移行し、今後はマイクロソフトのWindows 10やクラウド型セキュリティソリューションであるEnterprise Mobility Suite(EMS)との相互連携を実現していく。

今回の協業により、アイキューブドシステムズはCLOMO MDMのWindows対応強化に加え、Windows 10、EMSとの連携機能などWindows搭載デバイスに特化した機能を提供する。これにより、顧客はすでに利用しているiOS、Androidなどのモバイルプラットフォームを問わず、スマートフォン、タブレットなどのモバイルデバイスを単一のコンソール画面から管理できるようになる。

さらに、Windows 搭載デバイスやマイクロソフトの提供するクラウドサービスの有益な機能、マイクロソフトの推進するパートナーエコシステムとの連携を最大限に活かすことが可能。そのため、企業においても従業員が業務利用できるモバイルデバイス、クラウドサービスは拡大し、生産性向上が図れるとともに企業は一層のセキュリティ向上・管理コストの削減、最適なIT資産活用を実現できる。

また、2015年11月にWindows 10に対応したCLOMO MDMを、2016年春頃にはEMSに連携したCLOMO MDMを、同年内にWindows 10搭載デバイスの機能に対応したCLOMO MDMの提供開始をそれぞれ予定している。

加えて、日本マイクロソフトはアイキューブドシステムズの製品開発に対する技術協力と併せてマーケティング、営業の面において連携し、アイキューブドシステムズは両社の強みに基づく協業から、初年度にWindows搭載デバイスに対して10万ライセンスを販売目標としている。

今後3年間でWindowsおよび他のプラットフォームを含む総管理デバイス数100万台以上となる国内最大級のプラットフォームサービスを目指す。そのほか、急成長が見込まれるIoT市場でのデバイス需要やデータの管理・活用についても、両社の協業を通して新たなソリューション開発に取り組んでいく予定だ。