トヨタ自動車は1日、高級セダン「クラウン」の"アスリート"シリーズと"ロイヤル"シリーズをマイナーチェンジし、"マジェスタ"シリーズも一部改良して発売した。同日に東京・青海のメガウェブにて報道発表会も行われた。

トヨタ「クラウン」がマイナーチェンジ。都内で報道発表会が行われた(写真は"アスリート"シリーズ)

今回のマイナーチェンジで、"アスリート"シリーズはよりスポーティに、"ロイヤル"シリーズは上品な美しさが際立つ外観デザインとなった。"アスリート"シリーズでは、「天空(ソラ)」「紺碧(アオ)」「茜色」など日本ならではの外板色(全12色)を設定した「ジャパンカラーセレクションパッケージ」がパッケージオプションに。同シリーズ初となる2.0リットル直噴ターボエンジンを搭載したグレードも追加されている。

各シリーズともにボディ接合部の剛性強化、フロント・リヤサスペンションのチューニング最適化により、乗り心地のさらなる質感向上も実現。先進装備も充実しており、ITS専用周波数(760MHz)を活用した「ITS Connect」(オプション設定)が世界初採用となった。道路に設置されたインフラ設備とクルマ、またはクルマ同士が直接通信することで、クルマに搭載したセンサーではとらえきれない見通し外の情報や交差点の信号情報、歩行者の有無などの情報をドライバーに知らせ、安全運転を支援するという。

報道発表会では、トヨタ自動車の「クラウン」チーフエンジニア、秋山晃氏が登壇。ダウンサイジングコンセプトにもとづく直噴ターボエンジンを搭載した理由について、「クラウンのような高級車を運転されるお客様の場合、燃費とともに気持ちの良い加速、余裕のある走りを求める声も多く聞かれます。そうした声を受け、選択肢のひとつとして浮上してきました。高級車にふさわしく、どんな運転状況でもストレスを感じさせないことにこだわって開発しています」と説明した。

報道発表会では、「クラウン」の新広告キャラクターを務める豊川悦司さんも登壇

マイナーチェンジした"ロイヤル"シリーズも会場に展示された

現行の14代目モデルでは、これまでにもピンククラウンや空色・若草色のクラウンが登場。今回のマイナーチェンジでもボディカラーにこだわり、「ジャパンカラーセレクションパッケージ」がオプション設定された。「日本の四季の移り変わりを表す色をセレクトしました。外板色(全12色)・内装色(全3色)の組み合わせも自由に選べますので、好みに合うクラウンを見つけてほしいと思います」と秋山氏は話していた。

マイナーチェンジした"アスリート"シリーズと"ロイヤル"シリーズ、一部改良した"マジェスタ"シリーズは全国のトヨタ店(東京地区は東京トヨタおよび東京トヨペット)を通じて発売。"アスリート"シリーズは388万~610万円、"ロイヤル"シリーズは373万~590万6,000円、"マジェスタ"シリーズは633万~695万円(価格はすべて税込)となっている。