東京ガスと三井不動産、三菱地所は9月28日、田町駅東口の芝浦エリアの「(仮称)TGMM芝浦プロジェクト」の、A棟とホテル棟、スマートエネルギーセンター(B棟I期工事)の起工式を行ったと発表した。10月1日に着工し、2018年春の竣工を予定している。なお、II期工事となるB棟は2019年中の竣工となる。

このプロジェクトは、JR田町駅東口隣接の東京ガス所有地(約28,000平方メートル)で、オフィスや商業施設、ホテルなどからなる全体延床面積約30万平方メートルの複合ビジネス拠点を創出するもので、外装デザインは KPF(Kohn Pedersen Fox Associates)が担当している。

「(仮称)TGMM芝浦プロジェクト」イメージパース

A棟は、約3900平方メートルの大規模空間を実現したオフィスや、商業施設、ホテルで構成される。隣接する公共街区では、カンファレンスホールやスポーツセンター、病院が整備・開業しており、公園も整備する予定。公共街区とは歩行者デッキで接続され、田町駅からバリアフリーで往来が可能となる。

「(仮称)TGMM芝浦プロジェクト」配置図

オフィスフロアの天井高は2,800mmでオフィスワーカーに圧迫感を感じさせない空間とし、災害時対応として、非常用発電機やスマートエネルギーセンターに設置されるガスコージェネレーションを利用する。これにより、オフィス共用部だけではなく専有部へも、72時間の電力供給を可能としている。

さらに、大型で高効率なガスコージェネレーション等を活用し、熱・電気・情報のネットワークを形成するスマートエネルギーネットワークを構築することにより、停電等の非常時にも、同プロジェクトの計画地全体で停電時に必要な100%の熱・電気負荷に対し供給を一定期間継続する。

エネルギー需給を一括管理・制御する SENEMS(スマートエネルギーネットワーク・エネルギーマネジメントシステム)を活用して、昨年10月に公共街区に構築したスマートエネルギーネットワークと連携することで、田町駅東口北地区全体のエネルギー需給を最適化して、さらなる低炭素化も実現するという。

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