ルネサス エレクトロニクスは9月26日、Makersやスタートアップを支援するためのものづくりスペース「GADGET LAB」を開設したと発表した。また同日、同スペースの開設を記念して、同社のBLE基板「GR-CARRY」を用いたメイカソンも実施された。

同スペースは、同社本社オフィスのある東京・豊洲に開設され、無料で使用可能(要・事前予約)。設備として3Dプリンタが2台のほか、ボール盤、はんだ付け、オシロスコープ、センサなどの電子工作部材が取り揃えられており、同社の担当者のサポートを受けることも可能だ。

同社としては、「ここで開発されたモノが、商品として今後、世に出ることを期待したい」としており、サポート体制の強化なども含めて、ここを活用する人たちの支援を行っていきたいとしている。

また、同日開催されたメイカソン「メイカソンwith GR-CARRY」には、23名11チームが参加。上位5チームに優秀賞が、1チームに審査員特別賞がそれぞれ授与された。

なお、今回を機に同社はこれまで「がじぇっとるねさす」と日本語表記で提供してきた小型電子工作ボード群(GR-CARRYなど)の名称を英語表記の「GADGET RENESAS」としており、日本国内にとどまらず、グローバルで周知活動を積極的に行い、使いやすいマイコンプラットフォームやチャレンジプログラムなどを提供して、広く一般から自由な発想・アイデアを募り、作品開発や起業しやすいよう敷居を下げていきたいとしているほか、今回開設されたのGADGET LABをIoTに向けたインキュベーションの拠点に育てていければとしている。

GADGET LABopeningセレモニーの様子。中央に居るのが同社の執行役員常務兼CSMOである高橋恒雄氏

GADGET LABの様子