大日本印刷(以下、DNP)はこのたび、世界的に権威のある社会的責任投資(SRI : Socially Responsible Investment)の指標「Dow Jones Sustainability Indices (以下、DJSI World)」の構成銘柄に11年連続で選ばれたことを報告した。

社会的責任投資とは、従来の財務分析に加え、企業のCSRの取り組みを評価の基準に組み込んだ投資手法で、DJSI Worldは、1999年に米国の指標提供会社 S&P Dow Jones Indicesと、スイスのSRI格付評価会社 RobecoSAMが共同で開発した株式指標となる。

同指標では、世界の大企業約2,500社を対象に、「経済」「環境」「社会」の側面から持続可能性についての評価を行い、上位企業を銘柄として選定。2015年度は、全世界で317社(うち、日本企業は20社)が選ばれた。

今回DNPは、59の産業分野(Industry)のうち、所属する「"Commercial Services & Supplies" Industry」において、「環境」面で最高評価を得たほか、「サプライチェーン」全体での責任ある調達に向けた活動の強化や、「人権・労働」に関するリスク・課題の把握など、グローバルな社会課題への真摯な取組みを評価され、構成銘柄として選定されたという。

同社は昨今、「知とコミュニケーション」「食とヘルスケア」「環境とエネルギー」「暮らしとモビリティ」を成長領域と位置づけ、「未来のあたりまえ」という新しい価値の創出に取り組んでいる。同社によると「未来のあたりまえ」とは、企業や生活者、社会の課題を解決する製品やサービスを開発し、それらがいつも身の回りにあるようにしていくこと。例えば、創エネ・蓄エネ・省エネにつながるサービスや環境配慮製品の開発のほか、国内外の事業拠点での環境負荷の低減に努めていくという具合だ。

なお、同社はDJSI Worldのほか、「FTSE4Good Global (イギリス)」や「CDP Climate Performance Leadership (イギリス)」「ETHIBEL Investment Register (ベルギー)」「モーニングスター社会的責任投資株価指数」にも選定されるなど、社会課題に配慮し、持続可能なビジネスを展開する企業として、国内外から評価を受けた実績を持つ。