(上段左から)晃役の皆川純子、アリシア役の大原さやか、アリア社長役の西村ちなみ。(下段左から)アリス役の広橋涼、藍華役の斎藤千和、水無灯里役の葉月絵理乃、佐藤順一監督。 (c)2015 天野こずえ/マッグガーデン・ARIA カンパニー

天野こずえ原作のアニメ「ARIA The AVVENIRE」の公開初日舞台挨拶が、本日9月26日に東京・新宿ピカデリーにて行われた。

イベントには水無灯里役の葉月絵理乃、藍華役の斎藤千和、アリス役の広橋涼、アリシア役の大原さやか、アリア社長役の西村ちなみ、晃役の皆川純子、そして佐藤順一監督が登壇し、それぞれ演じたキャラクターのセリフを交えて挨拶。この声優陣が集まるのは、2007年に開催された「ARIA The OVA ~ARIETTA~」のイベント以来、約8年ぶりのこととなる。

大原はまず「監督にいけずをされた」と切り出す。「ARIA」のアフレコでは通常、音楽を流して雰囲気に浸りながらテストをするが、今回は最初、音楽がなかったという。これには監督は「テストで音楽を流したらみんな泣くだろうと思って」と理由を明かし弁明。最後の3話目でやっと音楽を流すも、案の定声優陣は泣き出してしまい「テストの意味がなかった」と苦笑いした。皆川も「スタジオに入る前に家で台本を読みながらセリフを言うんですけど、泣いて泣いて、1回も最後まで言えなくて。あれだけ泣いたからもう大丈夫だろうと本番に臨んだけど、ダメで」と明かすと、「スタジオ入る前からすでに泣いてましたよね?」とツッコまれていた。

佐藤監督はこだわった演出について「音楽は5.1chにリミックスした」と語り、「バルカローレ」「ルーミス エテルネ」といった歌についても言及。「『ルーミス エテルネ』は河井英里さんが歌っているんですけど、広橋さんが練習するときに聞いていた仮歌なので、今回が世に出るのが初めて」と明かし、「これを本編に活かせることは奇跡」と感慨深げにコメントした。最後の挨拶では、皆川が涙で言葉に詰まる場面も。ほかのキャスト陣や、さらには監督までもが声を震わせながら感謝の言葉を届けた。

「ARIA The AVVENIRE」は本日より新宿ピカデリーほかにてロードショー。これまでのアニメシリーズもBlu-ray BOX化が決定しており、「ARIA The ANIMATION」は12月24日、「ARIA The NATURAL」は2016年3月23日、「ARIA The ORIGINATION」は6月24日にリリースされる。

(c)2015 天野こずえ/マッグガーデン・ARIA カンパニー