外国人は日本のスーパーについてどう思ってる?

海外旅行に行くと、必ず現地のスーパーマーケットをチェックするという人もいるだろう。外国語で書かれた商品をただ眺めるだけでも面白く、日本とは違うサービスやラインナップにわくわくすることも。その逆に、外国人が日本のスーパーでびっくりすることもあるようだ。そこで今回、日本在住の外国人20人に日本のスーパーで印象に残ったサービスや商品を母国のスーパーとの違いもあわせて聞いてみた。

このサービスに感動

・「夕方のタイムセールはすごくいいと思う。アメリカでは昔はあったらしいが自分は体験したことがない。日本ではよくその時間にスーパーで買い物をする」(アメリカ/26歳/男性)

・「割引を実施するスーパーはとてもいいと思う。一部のアジア系スーパーを除いて、カナダにはほとんどない」(カナダ/31歳/男性)

・「タイムセールがあること、清潔感があること」(マレーシア/36歳/女性)

・「日本のスーパーは24時間営業のところも多い。ミャンマーでは21時まで」(ミャンマー/32歳/女性)

・「遅くまでやっているところが多いことと、調理されたものが充実していること」(イタリア/38歳/女性)

・「ドライアイスが無料」(インドネシア/37歳/男性)

・「探しているものがないかと聞くと、次の日には必ずそろえている」(オランダ/44歳/女性)

・「日本のスーパーでは買ったものを配達してくれるサービスがあるのが印象的だった。シリアのスーパーではそういうサービスはない」(シリア/35歳/男性)

・「日本のスーパーで様々な食べ物を試食できるところがうれしい。氷、冷凍剤をサービスで入れてくれるのも便利。ウクライナでは買い物袋は無料ではない。日本の方が商品は充実している」(ウクライナ/42歳/女性)

この商品が好き

・「お弁当。本当に恵まれた感じ」(韓国/48歳/男性)

・「パン屋さんの焼きたてのパンに驚いた。日本のスーパーはフランスのより小さいが、十分そろっていると思う。でも、家電や家具は足りてないと思った」(フランス/30歳/男性)

・「果物が新鮮でおいしい。お菓子も種類が多くておいしい。魚も種類が多い。肉も料理に合うように切ってあって便利」(タイ/30歳/女性)

レジ対応にびっくり

・「レジの人が立ったまま働いているのは印象的。ほかはトルコのスーパーと大体同じ」(トルコ/39歳/男性)

・「レジの人が立っていること。ドイツでは座り、隣のレジの人とおしゃべりしながらレジを打ったりすることも多い。日本では大変そうだから、将来的には座れるようになればいいのにと思う」(ドイツ/39歳/男性)

・「レジで支払いする時、店員はすばやく会計の処理をしてくれる」(ベトナム/31歳/女性)

・「ブラジルだと袋詰めしてくれる店員がいて1レジに2人体制なのに、日本では自分でつめないといけないことにびっくりでした」(ブラジル/30歳/女性)

そのほか

・「日本のスーパーの惣菜コーナーに囲いがないのが気になる」(イギリス/30歳/男性)

・「スーパーで流れる音楽が印象的。商品の並び方はまだ理解できていない」(フィンランド/27歳/男性)

・「中国のスーパーとあまり変わらないと思う」(中国/28歳/女性)

・「レジを通らなくても出られるので万引きとか大丈夫だろうかと心配になる」(スペイン/32歳/女性)

総評

特に好評だったのはタイムサービス。その時間帯を狙ってスーパーに訪れるという外国人もいるようだ。母国ではタイムセールは一般的ではないという声もあるようだが、店内調理の弁当や惣菜、パンなどもセールで購入できるのは確かにうれしい限りだろう。

海外では週末にスーパーに行って、1週間分をまとめて購入するという人も見かけるが、日本のスーパーでは一人暮らしやシニアのニーズに応えた個食タイプもそろえているところもあり、タイムセールのように毎日行きたくなるサービスも展開されている。その意味で、日本と母国とのスーパーの機能的な違いを感じる外国人もいるのではないだろうか。

特に日本と母国との違いを指摘する声が多かったのがレジ周りの環境のよう。日本では店員が立って対応し、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」という声をかけてくれるが、海外ではそうした姿はあまり見かけない。その一方で、ブラジルのように袋詰めまで店員がしてくれるサービスも海外にはあるという。もちろん、店舗によってサービスに違いはあるが、その国の文化がスーパーの中にも見てとれそうだ。

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