白い体操着のガンコな汚れは、小中学生の子どもを持つ親が抱える共通の悩みかもしれません。何度も洗濯してなかなか落ちなくなってしまった体操着の汚れを、洗濯前のひと手間とつけ置きでどこまで落ちるか試してみました。

期待の星!?「エネロクリーン」を使ってみる

ここで用意したのは部分洗い専用の石けんと酸素系漂白剤、洗面器 (洗面台でもかまいません) 、ブラシ (ダイソーで入手したもの) です。

部分洗い専用の石けんはウタマロなどが人気ですが、ここで試してみたのはプロも使っているとされる「エネロクリーン」という業務用の部分洗い専用の石けん。業務用なのでどこでも売っているというわけではありませんが、ネットやクリーニング店で購入可能です。

今回の実験台となったのは、中学生のサッカー部男子が使用している体操着。写真ではわかりにくいかもしれませんが、もはや洗濯機ではどうしようもないぐらい汚れています。

特に襟の汚れがヒドイですね……。

まずは、漂白作業を行う前の下準備として、洗面器にお湯を適量入れて体操着を浸した後、泥汚れや首回りなど、汚れが目立つ部分を重点的にエネロクリーンでこすってみます。

続いてブラシでこすります。

正直、これだけだとガンコな汚れはなかなか落ちないです。ある程度こすって下準備したら、洗面器にお湯 (50℃程度が目安) を入れ、酸素系漂白剤を適量入れます (分量は説明書を確認すること)。

酸素系漂白剤を入れてよく混ぜたら、"下準備" を終えた体操着をつけ置きします。つけ置きする時間の目安は1~2時間です (これも説明書を確認すること)。

2時間ほどつけ置きした後の体操着です。かなりガンコな汚れだったのでキレイに落ちた……とは言えませんが、かなり汚れが落ちたことがわかります。

体操着をゆすいだら、あとはいつもどおり洗濯すればOKです。

なお、できれば洗濯の際に毎回このような「ひと手間」をかけることで、洗濯後の仕上がりが変わってくるとのことです。

エネロクリーンとつけ置きで体操着の汚れがどこまで落ちるか試してみた

教えてくれたのは……

田辺明敏さん

田辺クリーニング 二代目店主。クリーニング一筋30年以上。専用の工場もあり、技術に定評がある埼玉県のクリーニング店を経営。地元商工会の洗濯講座などのセミナー講師も担当している。

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