オペラ鑑賞では、ほとんどの時間を着席した状態で過ごします。劇場内の座席は並んだ状態で設置されており、前後左右の人との距離は案外近いもの。座り方に注意しなければ、周囲の人に迷惑をかけてしまいます。楽しく鑑賞するためにも、鑑賞中に注意すべき座り方のマナーを覚えておきましょう。

座席にはしっかり腰かける

劇場の席は、しっかりと腰かけることを前提に、後ろの人も問題なく鑑賞できるように設計されています。ですから、着席している時は前かがみになったりせずに深く腰をかけ、背筋を伸ばして鑑賞しましょう。

劇場内では帽子を必ずとる

鑑賞の際には帽子をとりましょう。後ろの人の邪魔になりますし、一般的なマナーとしても室内での帽子はタブーです。

また、雨天の場合、傘をご自身の膝に立てかけて鑑賞をする人がいます。傘を持ち込むのは問題ありませんが、何かの拍子に傘が膝から落ちてしまうことがあります。

劇場内は音が響きやすく、傘が倒れた時の音が大きく響いてしまうことがありますので、席に持ち込む際は注意して保管しましょう。

観客全員がマナーを守ることで、気持ち良く鑑賞できるようになります。ちょっとした気遣いをすることで、より楽しい鑑賞タイムを過ごしたいものです。

撮影協力: 新国立劇場

教えてくれたのは……

(公財)新国立劇場運営財団オペラ広報担当 桑原貴さん

小学生時代から合唱が好きで将来は音楽教師になることを決意。その勉学中の高校時代に観た「蝶々夫人」でオペラに傾倒。名古屋音楽大学声楽学科に入学。卒業後、音楽制作事務所を設立。名古屋音楽大学オペラ研究員、中学高等学校の音楽科非常勤講師の兼職を経て、1997年から新国立劇場に勤務。


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