日本の風力発電設備は今年3月末時点で、2,034基、総設備容量で約293万キロワットに達したことが、11日新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公表した調査結果で明らかになった。昨年度の1年間で、113基、設備容量で約24万キロワット増えた。この10年間でみると、総設備容量の伸びは3倍強となっている。

世界風力会議の報告書によると、世界全体の2014年の総設備容量は、約3億7,000万キロワット。国別で見ると1位は中国で、総設備容量約1億1,500万キロワットと全体の31.0%を占める。2位は米国約6,600万キロワット(17.8%)、3位はドイツ3,900万キロワット(10.6%)、4位スペイン約2,300万キロワット(6.2%)、5位インド約2,200万キロワット(6.1%)と続き、日本は19位で世界全体の総設備容量に占める割合は0.8%にとどまっている。

経済産業省が7月に発表した長期エネルギー需給見通しによると、2030年度のエネルギー需要の中で電力が占める割合は28%とされている。電源構成は、原子力20~22%、再生エネルギー22~24%、液化天然ガス(LNG)27%、石炭26%、石油3%となっている。風力は再生エネルギー22~24%のうちの1.7%分を担うとされている。

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