SCSKは9月10日、北海道大学情報基盤センターの棟朝雅晴教授、北見工業大学情報処理センターの三浦克宜講師と、「インタークラウドにおける多目的最適化手法を用いた、ITサービスの継続的最適配置」に関する産学共同研究を開始したと発表した。

近年、企業におけるクラウドサービスの利用が進んでいる一方で、クラウドによるサイロ化が発生しており、ビジネスニーズに適したクラウドを選択することが求められている。

こうしたクラウド利用環境の変化に対し、北海道大学 棟朝研究室では、「遺伝的アルゴリズムを活用したITシステムの多目的資源割当最適化」の研究や、「インタークラウドにおける抽象的システム構成記述とブローキング方法の検討」に関する研究を北見工業大学と実施している。

今回の共同研究では、両大学が行う学術的な研究と、SCSKの知見を組み合わせることで、クラウドサービスの「継続的最適化サービス」の実用化を目指す。

具体的には、クラウドシステムの構成に対する要求を、評価基準ごとにモデル化を行う。また、複数の評価基準を同時に最大化する構成を、遺伝的アルゴリズムを利用して計算し、最適なシステム構成を探索する。

「インタークラウドにおける多目的最適化手法を用いた、ITサービスの継続的最適配置」に関する産学共同研究の概要

SCSKは同研究の成果を受け、ハイブリッドクラウド制御ソフトのオープンソース版「PrimeCloud Controller」と最適化システムが連携するシステムを開発し、インタークラウドにおける「継続的最適化サービス」の提供を目指 す。