米Appleは9月9日(現地時間)、第4世代となる「Apple TV」を発表した。アプリケーションに重点を置いた新しいOS「tvOS」を採用する。32GBと64GBの2モデルを用意。発売は10月下旬で、価格は32GBモデルが149ドル、64GBモデルが199ドル。日本では「まもなく登場」とされており、発売時期や価格は明らかになっていない。

Apple TV(左)とSiri Remote(右)

Apple TVは、テレビとHDMI接続してさまざまなコンテンツを楽しめるようにするデバイス。今回、新たなOSとして「tvOS」を搭載したほか、App Storeへの対応、ゲームのコントローラにもなるリモコン「Siri Remote」の採用など、大幅なブラッシュアップが図られた。プロセッサには64bitのA8チップを採用し、1080pの出力に対応。

引き続き、iTunes Storeからコンテンツをレンタル・購入できるが、今回新たにApp Storeにも対応し、アプリを追加できるようになった。HuluやNetflixといった映像コンテンツ向けアプリだけでなく、ゲームなどサードパーティー製のアプリも利用可能だ。

ゲームも用意される

Bluetooth 4.0対応のコントローラ「Siri Remote」が付属。Siri Remoteにはタッチサーフェスを装備する。タッチサーフェス上の指の動きがそのままテレビの画面へ反映され、直感的な操作が行える。Siri Remoteの「Siri」ボタンを押すことで音声操作も可能だ。観たい映画やドラマ、好きな俳優などを声で伝えると、Siriが検索して提示してくれるほか、再生操作なども音声で行える。また、Siri RemoteはApple TVだけでなく、テレビ本体やAVレシーバーの電源オン・オフなどにも対応。Siri Remoteの充電はLightning経由で行う。

Siri Remoteは加速度センサーとジャイロスコープを内蔵し、ゲームコントローラとしても使える。そのほか、MFiベースの他社製コントローラにも対応。また、ゲームのプレイ中にSiri Remoteを手首へつないでおける「Remote Loop」も別売のアクセサリとして用意する。

Siri Remoteと操作イメージ

サイズはW98×D98×H33mm、重量は425g。ネットワークとして、100BASE対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 4.0を装備。AirPlayにも対応し、iPhoneやiPad、iPod touch内のコンテンツをテレビで楽しめる。