JR北海道はこのほど、駅をはじめ北海道新幹線のおもな設備を鉄道・運輸機構から引き継ぎ、各駅に開業準備駅を開設したと発表した。8月22日から北海道新幹線H5系の訓練運転も始まるなど、今年度末の開業に向けた準備が整いつつある。

新函館北斗開業準備駅開駅式での記念写真と、8月22日のJR北海道H5系訓練運転の様子(撮影場所は新函館北斗開業準備駅、写真2点ともJR北海道提供)

開業準備駅は、訓練運転時の運転取扱いと開業準備などに対応する拠点となる。奥津軽いまべつ・木古内・新函館北斗の北海道新幹線3駅にそれぞれ開設され、8月1・2日には関係者らによる開駅式が行われた。

訓練運転は車両のドア操作や車内放送、駅での列車の発着に合わせたホーム柵の操作、指令による列車運行の管理など、営業運転に即した内容で実施される。新函館北斗駅を出発して新青森駅で折り返し、新函館北斗駅に戻るパターンで運転を繰り返す。在来線との共用走行区間があるため、訓練運転はすべて夜間帯で実施するという。訓練運転初日の様子はJR北海道「北海道新幹線サイト」に公開されている。