トヨタ自動車は、米国ネバダ州・ラスベガスにおいて現地時間の8日に、新型「プリウス」を世界初披露したと発表した。新型プリウスは、2015年年末から日本で販売を始め、順次世界各国・各地域での発売を予定している。

トヨタ新型「プリウス」(北米仕様)

4代目となる新型「プリウス」は、トヨタ自動車が推進する「もっといいクルマづくり」の思想の下、「PRIUS(先駆けの意)」の名の通り、ハイブリッド技術にさらなる磨きをかけるとともに、トヨタが全社を挙げて取り組むクルマづくりの構造改革「Toyota New Global Architecture(TNGA)」を初めて採用。パワートレーンユニットとプラットフォームを刷新し、一体的に新開発することで、クルマの基本性能や商品力を飛躍的に向上させることをめざしたという。

これにより、「優れた環境性能」はもとより、ハイブリッドシステムの軽量・コンパクト化やボディの高剛性化を図り、「洗練された低重心のスタイル」「走る楽しさ」のより高いレベルでの実現に向け、開発を進めてきた。

新型「プリウス」(北米仕様)のインテリア

新型「プリウス」では、同車の象徴であるトライアングルシルエットのデザインは継承しつつ、TNGAによる低重心パッケージを融合させ、先進的でエモーショナルなデザインを実現。熱効率を40%以上に高めたエンジン・トランスアクスル・モーター・電池といった各ユニットをよりコンパクトかつ軽量化したことで、優れた低燃費も実現した。

その他、ボディ剛性強化やパワートレーンユニットの低重心・低配置化などによる操縦安定性と乗り心地の向上、歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティをはじめ、4つの先進安全機能をセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を採用したことも新型「プリウス」の特徴に挙げられる。