こんにちは、SMMLabの赤松です。

毎週お届けしている“話題のソーシャルメディアキャンペーン事例”。今週は、YouTubeを中心とした動画を活用した企画をまとめてご紹介いたします!

そもそも、「動画」には以下のような特徴があります。

【動画活用のメリット】

  • 内容を分かりやすく短時間に伝達することが出来る。
  • 直感的な理解と訴求力に優れている。
  • 印象に残りやすく、認知度を高めやすい。
  • 視覚や聴覚に直接的に訴えるため、ソーシャルメディア上でより多くのリアクションが期待出来、顧客との接点を強化することができる。


話題になったキャンペーンから、企画内容や「話題」となったポイントやマーケティングプランに動画をどう取り入れていくかを、ぜひご参考ください!

―――― 業界INDEX ―――――

■ 食品(グリコ):「シェアハピ」ダンスコンテスト
■ 食品(日清食品):MixChannel×カップヌードル コンテスト
■ ファッション(サマンサタバサ):AKB48『ハロウィン・ナイト』ダンス動画を公開
■ 飲食(バーガーキング):新商品『黒将軍』プレゼント動画視聴キャンペーン
■ ウェディング(アニヴェルセル):新感覚Web動画 第2弾「22mSTORY」
■ 旅行(近畿日本ツーリスト):「#大人体感旅行 & #家族体感旅行 動画&フォトコンテスト」
■ 保険(ニッセイ):ユーザー共創型サプライズ動画「MAKE HAPPYNING」
■ エンタメ(JOYSOUND):ニコニコ動画を活用したカラオケ店での動画投稿企画
■ エンタメ(東京ディズニーシー):「なりきりディズニーヴィランズ」

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グリコ「シェアハピ」ダンスコンテストを開催。グランプリは、11月11日のイベントで『THE Sharehappi』から直接表彰される!

URL:http://cp.pocky.jp/sharehappi/

企業名:江崎グリコ株式会社
利用メディア(ツール):YouTube、LINE、オウンドメディア
実施期間:2015年9月~

グリコは、ポッキーにしかできないワクワクと驚きを世の中に仕掛けていく「PROJECT:シェアハピ」を実施中。「シェアハピ」を広めるため、現在、ダンスコンテストを開催しています。

『三代目 J Soul Brothers』の3名から結成された『THE Sharehappi』のダンスを完全にコピーする「完コピスタイル」と、デモ動画の音楽に合わせて自由にダンスする「創作スタイル」の2部門で応募可能。各部門のグランプリに選ばれると、賞金11万円を贈呈するほか、2015年11月11日(ポッキー&プリッツの日)に東京都内で実施される「シェアハピイベント」で『THE Sharehappi』から表彰されるそう。また、応募者の中から抽選で111名様に「THE Sharehappiオリジナルユニフォーム」をプレゼント。

応募方法は、YouTubeのほか、LINEのトークからも可能。公式アカウントをともだちに追加後、トークでやりとりをし、直接動画を送信または、YouTubeのリンクを送信すればOK。モチベーションにつながる仕掛けと、手軽に参加できる工夫が満載です!

MixChannel×日清カップヌードル「STAY HOT いいぞ、もっとやれ。」コンテストを実施。MixChannel初の大型スポンサードコンテスト!

URL:http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000012621.html
http://www.cupnoodle.jp/stayhot/(特設サイト)

企業名:日清食品株式会社
利用メディア(ツール):動画コミュニティ『MixChannel』、6秒ループ動画アプリ『Vine』
実施期間:2015年7月~(既に終了)

10代に大人気の動画コミュニティ『MixChannel』と日清カップヌードルは、コラボ企画「STAY HOT いいぞ、もっとやれ。」コンテストを実施しました(『MixChannel』初の大型スポンサードコンテスト)。

参加方法は、「STAY HOT いいぞ、もっとやれ。」チャンネルに投稿するか、どこかにカップヌードルが出てくる動画を投稿すればOK。TwitterのRT、MixChannelアプリでの再生回数やLike数で審査されるそう。選ばれると、橋本環奈さん出演の新CMで使われたフォークのステッキ(非売品・限定1個)やamazonギフト券などをプレゼント。夏休みのスタートにあわせ、女子高生向けに開催し、盛り上がりを見せたようです。

特設サイトでは、現在も、ハッシュタグ「#stayhot #いいぞもっとやれ」を活用し、Vine動画を募集したり、Twitterキャンペーンも実施中。

『MixChannel』は、アクティブユーザーの90%が10代で、月間動画再生数は5億5千万回を突破している人気のアプリ。今後も企業活用が盛んになるのでしょうか。注目です!

サマンサタバサグループ AKB 41stシングル「ハロウィン・ナイト」に合わせて、計435店舗のショップスタッフと本社スタッフが踊るMVを公開。

URL:http://www.samantha.co.jp/news/detail.php?id=1066&category=b_14

企業名:株式会社サマンサタバサジャパンリミテッド、AKB48 ≪コラボレーション≫
利用メディア(ツール):YouTube
実施期間:2015年8月~

サマンサタバサグループは、同社グループの計435店舗のショップスタッフと本社スタッフがAKB48の41stシングル『ハロウィン・ナイト』に合わせて踊る「ハロウィン・ナイト サマンサタバサグループ STAFF Ver.」を公開。

一昨年の『恋するフォーチュンクッキー』(本ブログでも紹介、665万回突破を記録)、昨年の『心のプラカード』に続き、“ハロウィン”にちなんだ、ファッションブランドならではのオリジナルの仮装を身にまとって参戦しています。公開から1週間ほどで40万回を突破。全社挙げてのダンスに、拡散・PR効果も抜群ですね!

バーガーキング 新商品『黒将軍』プレゼントキャンペーン第1弾を実施。動画を視聴後、簡単なアンケートに答えよう!

URL:http://monipla.com/burgerking/campaigns/3104

企業名:株式会社バーガーキング・ジャパン
利用メディア(ツール):YouTube、Facebook、Twitter、Instagram、Google+
実施期間:2015年8月~

バーガーキングは、「黒将軍プレゼントキャンペーン第1弾」を実施しています。Facebook、Twitter、Instagram、Google+連携後、動画を視聴し、簡単なアンケートに答えると、抽選で新商品『黒将軍』の無料券が当たる企画。また、割引クーポンも用意。アンケート回答後、表示されるクーポンを撮影、または、キャプチャ・画面メモをとり、店舗で提示すればOK。商品、クリエイティブともにインパクト大!新商品発売のタイミングで、キャンペーンと連動させることで、認知・拡散につなげ、動画活用でさらなる魅力を伝えていますね。

アニヴェルセル 新感覚Web動画 第2弾「22mSTORY」を公開。“男女2つの視点”にスポットを当てたストーリーで合計80万回を突破!

URL:http://www.anniversaire.co.jp/brand/movie/22m_story/

企業名:アニヴェルセル株式会社
利用メディア(ツール):YouTube
実施期間:2015年6月~

アニヴェルセルは、新感覚Web動画 第2弾「22mSTORY」を公開しています。

第1弾の動画公開から約1年、今回は『22m』という“距離”がテーマ。“男女2つの視点”にスポットを当て、カップルが、人生最高の「記念日」である結婚を迎えるまでの道のりで、2人が心の距離を少しずつ縮めていくストーリーになっています。サイトTOPからは、「歩む女編」と「待つ男編」どちらも再生することができるインパクトのあるクリエイティブ。それぞれのストーリーを見てみたくなりますね。動画を最後まで見ると、限定コンテンツが見られる仕組みも。ターゲットに響くストーリーで、合計80万回を突破しています!

近畿日本ツーリスト個人旅行「#大人体感旅行 & #家族体感旅行 動画&フォトコンテスト」を同時開催。

URL:http://www.knt.co.jp/kouhou/news/15/no023.html

企業名:近畿日本ツーリスト個人旅行株式会社
利用メディア(ツール):Twitter、Instagram
実施期間:2015年8月~

近畿日本ツーリスト個人旅行は、”旅先で「大人」を感じた1シーン”をテーマにした「#大人体感旅行 動画&フォトコンテスト」および、”家族との思い出が詰まったこの夏の1シーン”をテーマにした「#家族体感旅行 動画&フォトコンテスト」を同時開催しています。

参加には、テーマに合った写真や動画を撮影し、ハッシュタグ「#大人体感旅行」、または、「#家族体感旅行」をつけて撮影場所を明記し、Twitter、Instagramに投稿するか、キャンペーンページより直接投稿すればOK。テーマを2つ用意し、クリエイティブも変えることで幅広いユーザーに参加してもらうことができますね。また、Instagramでは、動画も手軽に投稿できるので、少しハードルの高い動画を写真と一緒に募集することで、参加数も確保できます。

ニッセイ 大切な人の人生の「節目」に”幸せなハプニング”を届けるキャンペーン『MAKE HAPPYNING(メイクハピニング)』を実施。ユーザー共創型のサプライズ企画!

URL:https://special.nissay-mirai.jp/make-happyning/

企業名:日本生命保険相互会社(NISSAY)
利用メディア(ツール):YouTube、オウンドメディア
実施期間:2015年~

ニッセイは、大切な人の人生の「節目」に”幸せなハプニング”を届けたい、すべての人を応援するキャンペーン『MAKE HAPPYNING(メイクハピニング)』を実施しています。

2014年にスタートし好評につき、2015年も募集。選ばれると、ハピニング制作チームが計画を練り、実行、そして、当日のハピニング映像は、制作チームで編集し、ウェブ上で公開される予定。昨年の第1弾(親子の想い出をたどる父と娘のラストロード)は、再生回数20万回を突破。

サプライズイベント実施から、ムービーとして公開するまで、とても時間と手間がかかると思いますが、現在、第5弾(教え子たちが恩師に贈る、日本一の卒業証書)まで公開。一組のユーザーにスポットを当て、ユーザーと共創するプレミアムな経験から、ファンの深化、企業のブランドイメージ向上にもつなげていますね。

JOYSOUND ニコニコ動画を活用した「~人気歌い手~ゆう十×JOYSOUNDコラボ動画キャンペーン」を実施。ゴールデンボンバーとのコラボ企画も!

URL:http://top.tsite.jp/news/j-pop/o/25053552/
https://www.joysound.com/web/s/campaign/735/index

企業名:株式会社エクシング(JOYSOUND)、男性シンガー“ゆう十”、ゴールデンボンバー ≪コラボレーション≫
利用メディア(ツール):ニコニコ動画、オウンドメディア、YouTube
実施期間:2015年8月~

JOYSOUNDは、『ニコニコ動画』を中心に活躍する男性シンガー“ゆう十”とのコラボレーション企画「~人気歌い手~ゆう十×JOYSOUNDコラボ動画キャンペーン」を実施しています。

3曲の課題曲の中からコラボ撮影して、ニコニコ動画に投稿する企画。会員サービス『うたスキ』に登録し、課題曲をコレクション(コラボしたい)登録後、カラオケ店でコラボ撮影。『マイうたスキ動画』から「ゆう十コラボキャンペーン」とタグを入力してニコニコ動画に投稿すればOK。本人による選考で選ばれた3組には、サイン&メッセージ入りのオリジナルグッズをプレゼント。Twitterで紹介される可能性も!

また、ゴールデンボンバーとのコラボ企画「ワンフレーズ替え歌大喜利タイトル部分のみ替え歌動画UPコンテスト」も実施中。「死んだ妻に似ている」の替え歌を募集するもので、本人たちがお手本投稿もしています。コミュニティを盛り上げると同時に、会員サービスを利用することでより楽しめることをPRし、拡散も期待できますね!

東京ディズニーシー『ディズニーヴィランズ』特設サイトを公開。オールナイトニッポンスペシャル企画「なりきりディズニーヴィランズ」も!

URL:http://www.tokyodisneyresort.jp/special/halloween2015/villains/

企業名:(東京ディズニーシー)、株式会社ニッポン放送(オールナイトニッポン) ≪コラボレーション≫
利用メディア(ツール):YouTube、Instagram
実施期間:2015年7月~

9月8日から『ハロウィーン』イベントがスタートする、東京ディズニーシー。”ディズニーヴィランズ(各ストーリーの悪役)が輝く二ヶ月間”として、特設サイトを公開中。

コンテンツのひとつ、オールナイトニッポンスペシャル企画では、『ディズニーヴィランズ、知ってる? ~なりきりディズニーヴィランズ大募集~』を公開。芸人をはじめとする、ラジオパーソナリティが悪役に変身するメイキング動画となっています。ほかにも、4人組のガールズバンド「SCANDAL」のなりきり動画や、アーティスト清川あさみの作品をInstagramで公開するなど、様々なコラボレーションをソーシャルメディアを活用して行っています。

なお、5つの問いに答えるとあなたの中に眠るヴィランズがわかる「ディズニーヴィランズインザミラー」などのコンテンツも。合わせて、東京・新宿に設置された、期間限定で”ヴィラン”度を測定できる「ディズニーヴィランズの鏡」やトレインジャックも話題になりました。イベントに合わせて、リアルとソーシャルで様々なコンテンツを用意し、盛り上げる工夫をしています。ハッシュタグ「#ディズニーヴィランズ」も浸透させ、各ソーシャルメディアで拡散されています!

まとめ

動画まとめ、いかがでしたか。投稿キャンペーン、コンテンツ連動型、ユーザー共創型、視聴型など、多種多様な企画がありましたね。

特に、動画投稿キャンペーンは、ユーザーが参加するには、少しハードルが高いのが難点。ですが、各社、モチベーションを上げたり、手軽に参加できる方法を工夫し、盛り上がる企画に仕上げていますね。

なお、下記のアンケート調査結果などにより、年代別×性別によって、主要デバイスやオンライン動画のメディア接触の違いなども目立ち始めている様子。

  • 10代におけるスマートフォン動画の接触率は80%でテレビと拮抗
  • 50歳未満の半数以上がPC動画を視聴 
  • YouTubeは、男性若年層で70%が視聴
  • ニコニコ動画は男性若年層で高く、3人に1人が接触(女性は20%未満)
  • 女性若年層におけるソーシャルメディア経由のオンライン動画接触率は、YouTubeに迫る勢い

(参考:サイバーエージェント 15~69歳の3万人を対象に実施した国内動画メディアの接触率調査結果


動画を企画に取り入れるには、自社のターゲット世代に合わせた動画の活用方法を検討すべきといえそうです。ぜひご参考ください。

本稿は、ソーシャルメディアマーケティングラボにて掲載された記事を転載したものです。

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