日本のコンビニの看板のデザイン、どのチェーンが一番かっこいいと思いますか?

今や私たちの生活になくてはならないコンビニエンスストア。コーヒーならセブン―イレブン、雑貨ならファミリーマート、スイーツならローソン…などのように、読者の皆さんにもお気に入りのお店があるのではないでしょうか。

そんな身近なコンビニをパッとイメージさせるアイコン的な看板のデザイン。外国人の方たちはどう見ているのでしょうか。日本在住の外国人20名に「日本のコンビニの看板のデザイン、どのチェーンが一番かっこいいと思いますか?」と質問してみました。

■ファミリーマート(フィリピン/40代前半/女性)
■ファミリーマート(チュニジア/40代後半/男性)
■ファミリーマート(台湾/40代前半/男性)
■ファミリーマート(アメリカ/20代後半/男性)
■ファミリーマート(アルゼンチン/30代前半/男性)
■ファミリーマート(スウェーデン/40代後半/女性)
■ファミリーマート(オーストラリア/40代前半/男性)

回答が代表的な3チェーンに分割された今回。各チェーンのロゴを抜いた色だけの看板をモチーフにした美術作品も存在するように、一番に思い浮かぶ違いと言えばやはりカラーリングでしょう。

現在のファミリーマートの看板デザインは、緑に水色を基調にしたデザイン。1992年(平成4年)に変更され、デザインはCIデザイナー・原田進氏が手がけています。青と緑で親しみを感じさせ、青で都会性・知性・希望・自由を、緑で自然・フレッシュ感・若々しさ・清潔感を表しているそうです。

ちなみに、1973年埼玉県狭山市につくられたのが第1号店で、当時は太陽と星のモチーフを使ったかわいい「にこちゃんマーク(スマイルスターアンドサン)」がアイコンでした。

■ローソン(トルコ/30代前半/女性)
■ローソン(タイ/30代後半/女性)
■ローソン(イギリス/20代前半/女性)
■ローソン(中国/20代後半/女性)
■ローソン(ベトナム/30代前半/女性)
■ローソン(イスラエル/30代後半/女性)
■ナチュラルローソン(マレーシア/30代前半/男性)

1975年、大阪に1号店がオープン。1997年7月には業界で初めて、全都道府県への出店を果たしたコンビニエンスストアがローソンです。

ローソンと言えば、青地に白のミルク缶がトレードマーク。これはアメリカで「ローソンさんの牛乳屋さん」として有名だったJ.J.ローソン氏の牛乳販売店が元になっているそう。また制服から見るにロゴは、ローソンブルーは明るさと爽やかさ、ピンクで親しみやすさを表現している様子。

基本的にマークとロゴ看板の組み合わせですが、近年では地域ごとの環境条例などに合わせた外観やカラーリングの看板もつくられています。また、回答中にあるナチュラルローソンは、女性向けに「美容と健康」をサポートすることを目的として展開する店舗。カラーリングも落ち着いたバーガンディーレッド(えんじ色)になっています。

■セブン―イレブン(ロシア/20代前半/女性)
■セブン―イレブン(ドイツ/40代前半/女性)
■セブン―イレブン(韓国/40代後半/男性)
■セブン―イレブン(スペイン/30代後半/男性)
■セブン―イレブン(ペルー/30代前半/男性)
■セブン―イレブンです。(ブラジル/20代後半/男性)

アメリカ発祥のセブン―イレブンは、国内・世界最大のチェーンとして展開する企業です。国内では1974年に第1号店となる豊洲店をオープン。シンボルマークは、2005年11月のセブン&アイ・ホールディングス設立によりイトーヨーカドーと同じものに変えられました。「SEVEn」と最後の小文字が注目され、トリビア的としても話題にもなりましたよね。

さて、形は変われど、アメリカ時代から踏襲されているのがCIカラー。正確な由来は不明とされていますが、一説ではオレンジは夜明けの空、緑は砂漠のオアシス、赤は夕焼け空をイメージ、日の出(1日の始まり)から日没まで(終わり)までお客様のオアシスになるような店にしたいとの意味があると言われています。

今や街中にはさまざまなコンビニチェーンがにあり、用途や状況によって使い分ける時代。どの看板がかっこいいかという質問も、意外と利用状況に左右されているのかも。回答が3つに分かれたあたりがそのことを表していると言えそうです。