グーグルは9月3日、音楽サービス「Google Play Music」の日本における提供を開始した。2011年11月に米国でスタートした同サービスは、世界59カ国で提供されており、日本は60カ国目の提供となる。

Google Play Musicは月額課金制の定額音楽サービスで月額980円で3500万曲が聴き放題となる。Google Play Musicでは曲・アルバム単位の買い切りもできるほか、CDやiTunesで保存した楽曲を5万曲までクラウドに保存できる無料ロッカー型サービスが利用できる。

サブスクリプション型の音楽サービスは、5月にサイバーエージェントのAWA、6月にLINEのLINE MUSIC、7月にAppleのApple Musicがスタート。既存サービスでもNTTドコモのdヒッツやKDDIのうたパスなどが百万人単位のユーザーを抱えており、更に競争が過熱するとみられる。

AWAやLINE MUSIC、Apple Musicと同様に「お試し」として、無料利用期間を設けている(1カ月間)。なお、米国では広告を活用したいわゆる"フリーミアムモデル"の無償サービスがあるが、日本では展開されない。代わりに、10月18日までにサービスの利用申し込みを行うことで、月額780円(契約を継続している限り永久)と割安な料金で利用できる。

当初、無料期間がないとしていましたが、正しくは1ヶ月間の無料試用期間がございます。お詫びして訂正します。

サービス内容では、基本的に提供楽曲を自由に再生できる点やはオフライン再生に対応している点は他サービスと変わりないが、自分の保有楽曲もロッカーに入れてシームレスに再生できるメリットがある。また、Googleが培ったアルゴリズムによって、利用者の好みを学習。その人にあった音楽をレコメンドして、自動生成されたプレイリストで「新しい音楽を開拓できる」としている。また、マルチデバイスにも対応しており、"モバイルファースト"としてAndroidやiOSの対応だけでなく、PCでもWebブラウザから操作が可能となっている。

ストリーミング品質は最大320kbpsで、ネット接続速度によって自動的に調整される。楽曲購入のストアについては、1曲あたり150円から購入できる。ロッカーサービスは無料となっており、1ファイルの最大サイズは300MB。対応ファイル形式はMP3とAAC、WMA、FLAC、OGG、DRM付きAACとALAC。