女優の新垣結衣と、俳優の岡田将生が2日、東京・汐留の日本テレビで、10月スタートの同局系ドラマ『掟上今日子の備忘録』(毎週土曜21:00~21:54)の役衣装で取材に応じ、新垣は総白髪のメガネ姿を披露した。

『掟上今日子の備忘録』に主演する新垣結衣(左)と、原作小説イラスト

同作は、人気作家・西尾維新による同名小説が原作。寝てしまうと記憶が1日ごとにリセットされる"忘却探偵"こと掟上今日子(新垣)の活躍と、運が悪いために毎回犯人に間違われ、掟上の世話になる隠館厄介(岡田)の出会いと恋を描く異色のミステリーだ。新垣は「探偵役も、1日で記憶がなくなってしまう役も、これが初めて。未知の世界なので、早く撮影に入って役柄をつかみたい」と今の心境を語った。

原作イラスト同様の、総白髪のウィッグ姿を披露した新垣は「(ウイッグをかぶった)自分を鏡で見て、意外と大丈夫だなと(笑)。岡田くんも褒めてくれたのでホッとしました」と笑顔。岡田は新垣の姿について「すごく目が離せなくなる。3カ月、この(愛らしい)姿を一番近くで見られるので、『ありがとうございます』という気持ち(笑)」と上機嫌だった。

2人の共演は、2013年放送のフジテレビ系ドラマ『リーガルハイ』以来となる 。2度目の共演となる岡田について新垣は「お芝居が地に足がついている方」と分析。さらに「きれいな顔立ちをされているのに、現場ではいじられる側(笑)。そういった自虐を受け入れられる点も含め、隠館役はピッタリだと思いました」と続けた。

一方で岡田は「新垣さんにはおとなしい印象がありましたが、実は凛(りん) とされています」と、当時を振り返って印象を。「撮影が大変な中でも、現場を楽しませてくれる姿をすてきに思いました」と新垣を見つめた。

また、岡田は『リーガルハイ』で、自身の演じた役が、新垣ではなく、男性の堺雅人に 恋心を抱いていたことについて言及。「今回は、やっと(お芝居上で)新垣さんを好きになれる。今年の冬は、全力で恋をします!」と宣言した。

ドラマは、不思議な事件をたった1日で解決する謎解きの面白さと、覚えていたくても覚えていられない忘却のはかなさが見どころ。新垣は「切ない物語ですが、今日子のセリフにある『1日しかないから後悔しないように生きる』という考え方がすてき。私も毎日、新鮮な気持ちで現場へ向かいたい」と意気込みを語った。