10月にテレビ東京系でスタートする、おぎやはぎとオードリーによるコント番組『SICKS~みんながみんな、何かの病気~』(毎週金曜24:52~25:23)の佐久間宣行プロデューサーが31日、同局の改編説明会に出席し、「とにかく面白くなると思っている」と強い自信を示した。

新番組『SICKS~みんながみんな、何かの病気~』のテレビ東京・佐久間宣行プロデューサー

同番組は、両コンビが、テレビ・舞台を含め、初めてコントで共演。完全オールロケで、最近はびこる「店を育てたがるブロガー」や「ネットニュースの煽(あお)りタイトルを付ける達人」といった事象を"現代病"として扱い、アドリブ満載の展開となる。おぎやはぎの矢作兼は「なんか誰もやったことのない新しいものが、生まれそうな気がします」、オードリーの春日俊彰も「春日という極上の食材が、どのように調理されるのか楽しみである」と、演者自身も期待をかける番組だ。

佐久間プロデューサーは「時間もお金もかかるコント番組をどうしても復活させたくて、試行錯誤して、やっと実現した番組」と産みの苦しみを吐露。ほかにも芸人3~4組や、小劇場の俳優といった実力派をふんだんに起用するため、「1話につき20人以上集まるかもしれない」という。さらに、同番組ショートスケッチのオムニバス形式だが、多い放送回では、1回で6~7本にもなる見込みだといい、「深夜番組としては異例の、がんばって作っている体制になると思います」と力を込めた。

脚本を担当するのは、舞台『ベッド&メイキングス』などを手がける福原充則、『ウレロ☆』シリーズを書いてきた土屋亮一、『SMAP×SMAP』などの放送作家・大井洋一など。そこに、「今までのコント番組とは違うルックを作りたい」(佐久間氏)ということで、映画『ヒロイン失格』『貞子 3D』の英勉監督が、全編演出を担当し、タイトルバックにもこだわっているという。

まずは1クールの放送だが、オードリーの若林正恭が、クランクイン直後のラジオで「ものすごい面白いので、50年はやりたい」と意気込むほど。佐久間プロデューサーは「その言葉に違わないクオリティになっている。1話から逃さずに見てもらえると、いいことがあるかな…」と予告した。