キヤノンは9月1日、4,096×2,400画素の解像度に対応した5,000ルーメンのLCOS液晶プロジェクターを開発していると発表した。2016年に4Kプロジェクター市場へ参入する。

開発中の4Kプロジェクター

4K対応機器の導入が本格化しているなか、キヤノンも独自の光学技術を結集させて4Kプロジェクター市場に参入すると明らかにした。キヤノンによれば、美術館や博物館、車や飛行機のシミュレーター、デザイン現場などにおいて、高精細・高画質かつ、短い設置距離での投写など多様な設置環境への対応が求められている。こうしたニーズに応えるかたちで、小型・軽量の4Kプロジェクターを開発している。

「パワープロジェクター」シリーズの新機種として開発中の4Kプロジェクターは、4,096×2,400画素を有する高解像度LCOSパネルを持ち、高精細な投写が可能だ。プロジェクターは高輝度になるほど大型化してしまうのが一般的だが、独自の光学システム「AISYS」によって、5,000ルーメンの高輝度ながら小型・軽量な本体サイズを実現しているという。新開発の4K対応ズームワイドレンズを搭載しており、短い設置距離でも大画面投写ができるほか、ドーム型スクリーンなどの曲面に光学的にピントを合わせる機能も持つ。