ディーアンドエムホールディングスは9月1日、デノンブランドのSACDプレーヤー「DCD-SX11」を発表した。発売は10月中旬で、希望小売価格は360,000円(税別)。

「DCD-SX11」

本体背面

DCD-SX11は、USB DAC機能を搭載したSACDプレーヤー。USB DACは、DSD 11.2MHz、PCM 384kHz/32bitまでのネイティブ再生に対応する。

上位機種の「DCD-SX1」と同様、PCからデータとともに混入するノイズを排除する「PC Pure Direct」を採用。信号ラインとグラウンドをPC側から遮断することで、ノイズを含まない純粋な音声信号のみが伝送される。また、PC側のクロックを使用せず、DCD-SX11のクロックのみで制御を行う「アンシンクロナス転送」が可能。ジッターフリー伝送も実現している。

リアパネルにUSBポートを装備しており、USBメモリに記録したDSD 5.6MHz、PCM 192kHz/24bitt音源を再生できる。192kHz/24bitまでのハイレゾ音源再生に対応する、同軸/光のデジタル音声入力も用意している。

データ補間アルゴリズム「Advanced AL32 Processing Plus」を搭載。16bitの音源を32bit精度に拡張し、44.1kHzの信号を16倍にオーバーサンプリングすることで、より滑らかな波形を再現する。ハイレゾ音源の拡張も可能で、192kHzの信号は4倍、384kHzの信号は2倍にアップサンプリングできる。

高精度なクロックを供給する「DAC Master Clock Design」に対応。DACの至近にクロックモジュールを配置し、周辺回路にクロックを供給することで、ジッターの発生を抑えた忠実な再生を実現している。また、幅広いサンプリングレートに対応するために、2系統(44.1kHz系、48kHz系)のクロックモジュールを用意している。

本体内部

このほか、材質の異なる素材を組み合わせることで共振点を分散するドライブメカニズム「Advanced S.V.H.Mechanism」を採用。剛性を高め、重心を下げることで、ディスクの回転から来る振動の影響を抑えている。

音声出力端子は、バランス端子×1(位相切り替え付き)、アンバランス×1、光デジタル×1、同軸デジタル×1。本体サイズはW434×D404×H137mmで、質量は21.4kg。