JR九州が8月から運行開始した豪華列車「JRKYUSHU SWEET TRAIN『或る列車』」に、関西ペイントの漆喰塗料「アレスシックイ」が採用されている。関西ペイントは「ななつ星 in 九州」にも特殊塗料を納入しており、その実績が評価された。

JRKYUSHU SWEET TRAIN「或る列車」車内。天井塗装に関西ペイントの漆喰塗料が使用された

この塗料「アレスシックイ」は、城壁や蔵などに使われてきた日本古来の壁素材である漆喰(しっくい)を塗料化した内装材。自然素材を主原料としており、消臭、抗菌、抗ウイルス、スギ花粉やホルムアルデヒドなどの無害化、防火、結露抑制といった漆喰の持つ機能をそのまま備えている。職人による左官作業は不要で、一般的な塗料と同じくローラーで上から直接塗装するだけで良いという。

「或る列車」は8月8日から営業運転を開始。「明治期の幻の豪華列車をモチーフとした車両デザインにふさわしい『アレスシックイ』の落ち着いた風合いや、調湿・消臭効果などの多彩な機能についてご好評をいただいております」と関西ペイントは手応えを語っている。