「生体認証」とは - いまさら聞けないスマートフォン用語

スマートフォンは、携帯電話とコンピュータ両方の顔を持ちます。ですから、スペック表を見れば専門用語のオンパレード……これではおいそれと比較できません。このコーナーでは、そんなスマートフォン関連の用語をやさしく解説します。今回は「生体認証」についてです。

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個人情報のかたまりともいえるスマートフォンは、セキュリティに対する市場の要求がますます高まりつつあります。かつてはロック解除時にパスコードやパターンを入力する程度でしたが、スマートフォンに資金決済の役割が期待されるようになった背景もあり、体の一部を判断材料とすることでより厳密に個人を特定できる「生体認証」をサポートする端末が増えています。

現在スマートフォンで利用される生体認証は、「指紋認証」が主流です。高精度センサーで指紋を読み取ることで、端末の正統な所有者かどうかを判定します。以前はAndroid端末にもメーカー独自機能として採用されていましたが、指を押さえたままで認証する技術を持つ企業がAppleに買収されたことにより、Galaxy S6シリーズなど一部を除き、Android端末での採用事例は急減しました。

バージョン4以降のAndorid OSでは顔認証もサポートされていますが、Android 5.0 Lollipopでは「トラステッドフェイス」として機能強化されました。登録済の顔とインカメラで映した顔が一致するかどうかで認証する技術で、まばたきしなければ認証が通らない(顔写真でだませない)などの改良が施されていますが、認証に時間がかかるうえ暗い場所では使えないため、あまり普及していません。

Android OSの次期バージョン「Marshmallow」では、OS標準の機能として指紋認証をサポートします。指紋認証用センサーの搭載が条件にはなるものの、端末のロック解除はもちろんGoogle Playでの支払いなどにも利用できるようになります。今後はAndroid端末でも、指紋認証をサポートする機種が増えそうです。

メーカー独自の技術も進展しています。富士通がARROWS NX F-04Gで採用した「虹彩認証」は、ひとりひとりで異なるとされる虹彩(瞳孔の周縁部分)のシワを検出、個人を特定します。最初の登録に時間がかかる、ロック解除以外使えないなど改良の余地はありつつも、認識精度の高さは指紋認証を上回るとされる技術ですから、今後普及する可能性は大です。

はじめて虹彩認証をサポートした富士通製端末「ARROWS NX F-04G」

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