スズキは26日、5年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型「ソリオ」「ソリオ バンディット」の発表会を都内で実施した。同日から販売開始され、スズキ独自の低燃費化技術「マイルドハイブリッド」を搭載した機種も設定された。

スズキ新型「ソリオ」「ソリオ バンディット」発表会が行われた

「ソリオ」「ソリオ バンディット」は、コンパクトなボディに広い室内空間を備えたパッケージング、両側スライドドアや多彩なシートアレンジによる使い勝手の良さ、優れた燃費性能などを特徴とするコンパクトハイトワゴン。新モデルは同車のコンセプトを継承しつつ、「ソリオを凌ぐソリオをつくる」を合言葉に開発された。

コンパクトなボディサイズ(全長3,710mm、全幅1,625mm、全高1,745mm)は維持しながら、新開発プラットフォームの採用とレイアウトの効率化により、ゆとりある室内空間(室内長2,515mm、室内幅1,420mm、室内高1,360mm)を実現。新型「ソリオ」は広い室内をより広く使える居心地の良いインテリア、「ソリオ バンディット」では光沢のある加飾を採用した上質なインテリアをめざし、ともにセンターメーターを採用したシンメトリーデザインとすることで、開放感を表現した。

新開発プラットフォームの採用など車両全般にわたる軽量化と、高効率・軽量・コンパクト化を実現した新開発のK12C型デュアルジェットエンジン、出力を向上させたモーター機能付発電機「ISG」と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせた「マイルドハイブリッド」の搭載により、低燃費と力強い走りが両立。「マイルドハイブリッド」搭載機種(2WD)において、JC08モード走行燃費27.8km/リットルを達成している。その他、使い勝手や快適性も高め、デュアルカメラブレーキサポートなどの先進安全技術も備えた。

新型「ソリオ」「ソリオ バンディット」発表会に出席した鈴木俊宏氏

新型「ソリオ」「ソリオ バンディット」の発表会には、スズキ代表取締役社長(COO)に就任した鈴木俊宏氏も出席した。「社長就任後、初めての新車発表となります。ソリオのフルモデルチェンジは、当社の小型車戦略において非常に重要な位置づけとなっており、先代モデルと同様、今回もコンパクトワゴンにふさわしいアイデアと新技術を投入することで、さらに進化させました」と挨拶した。

鈴木氏は新モデルについて、「『外は小さく、中は大きく』に磨きをかけたコンパクトボディに加え、マイルドハイブリッドや安全装備を盛り込むなど、お客様に喜んでいただけるクルマに仕上がったと自信を持っています」と評価。同車を皮切りに、スズキならではの個性を持ったモデルを展開するとのことで、「お客様の期待を超える価値を提供できるクルマを日本・海外へ投入します。ご期待ください」と話していた。

新型「ソリオ」は「G」「HYBRID MX」「HYBRID MZ」、新型「ソリオ バンディット」は「HYBRID MV」を設定。各機種ともに2WD・4WDが用意され、「G」を除く3機種に「マイルドハイブリッド」が搭載される。新型「ソリオ」の価格は145万4,760~196万7,760円(税込)、新型「ソリオ バンディット」の価格は182万5,200~195万1,560円(税込)。全車エコカー減税対象車とされている。