東芝と清水建設は8月25日、東芝のリストバンド型生体センサーを用いて、清水建設の三重県四日市市の建設現場に従事する70人の作業員の体調を24時間見守る実証実験を同日から2016年8月24日までの1年間実施すると発表した。

実証実験では、対象者がリストバンド型生体センサー「Actiband」もしくは「Silmee W20」を24時間装着し、出勤時に前日までの睡眠、食事、活動量などのライフログデータをスマートフォンから確認し、個人で体調を客観的に把握する。

実証実験で使用される生体センサー「Silmee W20」

リストバンド型生体センサーは2週間充電不要で連続使用可能なため、腕に装着しているだけで簡単に連続した日々のライフログデータを計測できる。

また、東芝は清水建設と協力して、その日の体調に合わせた作業量の負荷調整などが行えるよう、個人のライフログデータを現場管理者のタブレットや職場のPCなどに収集し、管理・閲覧できるシステムを開発する。

清水建設では作業員が身に付けている計測器で作業現場の温度、湿度を継続的に測定できる熱中症危険度計測技術をすでに導入し、作業環境の改善に活用しており、今回、リストバンド型生体センサーを付加することで、ライフログデータから作業員個人の日々の健康管理が可能になり、職場の安全性向上に寄与できると期待されている。