英語教師が自身の英語力アップにかけられる時間、「1日1時間未満」が8割

 

イーオンは8月20日、中学・高校で英語を教えている現役教師283名(中学:121名、高校:162名)を対象に実施した「中高における英語教育実態調査2015」の結果を発表した。

授業、教授法でサポートが必要と思うこと

現在の授業、教授法について、サポートが必要であると感じていることや困難に思っていることについて尋ねたところ、中高ともに「文法を英語で説明する」ことを挙げる先生が全体で164名(中学80/高校84)と過半数を超え、最も多い結果となった。

2位以下も、中高ともに「スピーキング指導(高校では同率1位)」「ライティング指導」が続くなど、"4技能化"にともなう項目が上位に並んでいる。

現在の授業、教授法について、サポートが必要であると感じていることや困難に思っていること

教科書にもっと盛り込んで欲しいと思うスキル

現在の中学・高校の英語教育で、教科書にもっと盛り込んで欲しいと思うスキルについて聞くと、高校では「プレゼンテーション」が82名で1位だった。以下「ディスカッション」(66名)、「スピーチ」(51名)と続き、「話す」スキルに対する項目が多くを占めた。

一方、中学では、「フォニックス(英語の音を文字に結びつけるためのルールを学ぶ音声学習法)」が約半数となる60名でトップになっており、より基礎的な項目を重視する傾向が見られた。

現在の中学・高校の英語教育で、教科書にもっと盛り込んで欲しいと思うスキル

先生自身の英語力アップのため、どれぐらい日常的に時間を割いているのか尋ねると、中高ともに1日1時間未満(全く取れないを含む)が約8割となった。ただし、特に高校では「全く取れない」と回答した割合が全体の1割以下で、9割以上は限られた時間の中でスキルアップの時間を確保しようとしている様子がうかがえる。

導入にふさわしい試験は「英検」が躍進

大学入試での英語科目の外部試験導入についての考えを聞くと、「賛成」が中高ともに約7割を占めた。具体的には、TOEFLは43名(中学14/高校29)で高校ではトップとなったものの、総合では英検が50名(中学24/高校26)で1位となり、英検に対する再評価が見られる結果となった。

大学受験・英語科目への外部試験導入で、どの外部試験がふさわしいと思うか

一方、TOEIC は31名(中学21/高校10)。中学では2位だが、高校では最下位で、評価が大きく割れる結果となった。G-Tec や TEAP、IELTES にも、それぞれ15票を超える票が入り、外部試験に関する注目度が全体的に上がっていることがわかる。

外部試験導入に賛成する意見としては、「スピーキング、リスニングなど、英語でのアウトプットを重視した試験の方が、英語力がわかるため」(公立中学)、「他国の英語学習者との比較がしやすくグローバルな視点から英語能力を把握できるから」(公立中学)、「センター試験では、読み書きの最低限の力はつくが大学入学後を見据えた試験が行われてもいいと思う」(私立中学)、「受験のためだけに多大な費用と労力をもってテストを作成するよりは、既存の様々な外部試験を使用した方が、コスト面でも多面的な評価面でもよいと思う」(私立高校)という声がよせられた。

一方反対派からは、「センター試験は2技能を測定するのに適切な素材なので、残る2技能の測定法を考案する方がより現実的だと思う」(公立中学)、「外部試験は受験料が高く、経済的格差により生じる学力格差を増大させるものだと思う」(公立高校)、「大学入試に英語のハードルを高めるのではなく、大学入学後の英語学習を高める必要性があると感じる」(公立高校)、「外部試験はいろいろな種類があり、それぞれに対して十分な準備をすることが難しい」(私立高校)という意見が集まった。

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