三菱電機は8月20日、ルームエアコン「霧ヶ峰 Zシリーズ」の2016年度モデルを発表した。ラインアップは、定格冷房能力2.2kW(6畳用)の「MSZ-ZW2216」から、9.0kW(29畳用)の「MSZ-ZW9016S」までの12機種。価格はオープンで、推定市場価格は218,000円前後~408,000円前後(税別)。

「霧ヶ峰 Zシリーズ」

霧ヶ峰 Zシリーズは、「ムーブアイ極」と「匠フラップ」を特徴とするルームエアコン。ムーブアイ極は、高解像度のサーモグラフィーにより、人間の手・足・頭などの部位を見分けながら、0.1°C単位で体の表面温度を把握するというもの。匠フラップは、前後・左右への送風を同時に制御し、ピンポイントに風を送るフラップだ。

2016年度モデルに搭載されているムーブアイ極は、解像度が従来の4倍に向上。左右方向のセンシングをより細分化したことで、手先や足先など細部の温度変化を判別できるようになった。

エアコンの風を直接あてて体感温度を快適にする「風あて」運転と、風を直接あてない「風よけ」運転は2015年度モデルにも採用されていたが、その切り替えはユーザーがリモコンで行う必要があった。2016年モデルでは、「風あて」と「風よけ」の切り替えを自動化。たとえば、部屋にしばらくいて快適な状態の人がいるところに、外出先から戻ってきた人が加わった場合、戻ってきた人にのみ自動で風を当てる。

「風あて」「風よけ」自動判別のイメージ

従来モデル同様、定期的にフィルターの自動クリーニングを行える「フィルターおそうじメカ」を搭載。また、室内機の熱交換器やファン、通風路に「ハイブリッドナノコーティング」を施すことで、ホコリなどの付着を抑制する。さらに外装パーツを取り外して掃除できる「はずせるボディ」も採用している。