IBM

IBMは8月17日(米国時間)、「IBM LinuxONE - Enterprise Linux on z Systems」において、企業向けの新しいプロダクトライン「IBM LinuxONE」を発表した。IBM LinuxONEは同社の提供するメインフレームにLinuxおよび各種ソリューション(セキュリティ、クラウド、データ解析、アプリケーション開発など)を提供するというもの。メインフレームプロダクトのオペレーティングシステムとしてLinuxのみを提供している点が特徴といえる。

IBM LinuxONEで提供されるメインフレームは「IBM LinuxONE Emperor」および「IBM LinuxONE Rockhopper」。「IBM LinuxONE Emperor」が上位モデルとされており、単一のシステムで8,000台の仮想サーバ、何万台ものコンテナ、数百万のアクティブユーザをホスティングすることが可能だとしている。141個のメインプロセッサに10TBの共有メモリ、640個のI/Oプロセッサを搭載可能など高いスケーラビリティを持つ。

使用できるLinuxディストリビューションはUbuntu、SUSE Linux Enterprise、Red Hat Enterprise Linuxなど。またKVM、z/VM、LPARといったハイパーバイザが利用できる。ランタイム環境にはさまざまなオープンソースソフトウェアが利用可能。IBMとしては幅広いユーザを抱えるLinuxをオペレーティングシステムとして採用することでメインフレームプロダクトの販売促進を狙っていくものとみられる。