トヨタ自動車は17日、「ランドクルーザー」をマイナーチェンジして発売した。力強さと先進的なイメージを進化させるべく、デザインを一新。衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を採用するなど、総合的な安全性能を実現している。

トヨタ「ランドクルーザー ZX」

エクステリアは、フロント全体の塊感と立体感を強調したほか、3本のグリルバーの上下にメッキを施すことで、トヨタの最上級SUVにふさわしいフロントマスクを実現。LEDヘッドランプの採用、リヤコンビネーションランプのデザイン変更、高級感あるデザインのアルミホイールの採用なども行われた。外板色は「カッパーブラウンマイカ」「ダークブルーマイカ」を新たに追加し、全9色を設定している。

インテリアは、センタークラスターにスイッチや表示類を集約し、オプティトロンメーターに機能的な6眼メーターを採用。メーター盤面の中央に4.2インチTFTカラー液晶画面を配置した。シート表皮にはセミアニリン本革を採用するとともに、天井色にもブラックが追加され、内装色には新規設定色のブラウンを含む4色を設定した。

安全性能では、4つの先進安全機能をセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」をトヨタで初採用。全車標準装備とした。

このパッケージには、ミリ波レーダーと単眼カメラを用いて前方の車両や歩行者を検出し、警報・ブレーキアシスト・自動ブレーキで衝突回避支援と被害軽減を図る「歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ」をはじめ、ミリ波レーダーを使用して先行車との車間距離を検知し、一定の車間距離を保ちながら追従走行を可能とする「レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)」、車線逸脱の可能性を検知した場合にブザーとディスプレイ表示でドライバーに警報を出す「レーンディパーチャーアラート(LDA)」、対向車のヘッドランプや先行車のテールランプを検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム(AHB)」が含まれる。

マイナーチェンジした「ランドクルーザー」の価格は472万8,43~682万5,600円(税込)。