トヨタ自動車は17日、「ランドクルーザー」をマイナーチェンジして発売した。あわせて鎌倉市由比ガ浜の海の家「ランドクルーザービーチハウス in JAPAN」にて、「新型ランドクルーザーお披露目会」も実施された。

「ランドクルーザービーチハウス in JAPAN」(鎌倉市由比ガ浜)に展示された新型「ランドクルーザー」

今回のマイナーチェンジでは、同車の力強く先進的なイメージを進化させるべく、デザインを一新。機能性を突き詰め、美しさと風格を備えた伸びやかなスタイルを実現するとともに、「TOYOTAの最上級SUVにふさわしいフロントマスク」を追求した。3本のグリルバーの上下にメッキを施し、グリルからランプへ連続する一体感のあるデザインとすることで機能性と先進感を付与。LEDヘッドランプも採用している。

インテリアは重厚感のある加飾部とソフトな表皮巻を組み合わせ、上質な室内空間を演出。ミリ波レーダーと単眼カメラで歩行者を検知する「歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ」をはじめ、「レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)」「レーンディパーチャーアラート」「オートマチックハイビーム」の4つからなる衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」も全車標準装備される。

「新型ランドクルーザーお披露目会」では、「ランドクルーザー」のチーフエンジニアを務める小鑓(こやり)貞嘉氏のアンベールで新モデルが初公開された。小鑓氏は新モデルのデザインに関して、「ランクルは過酷な地域を走ることも想定しているため、デザインにおいても機能的な配置を優先しています。ただ、フロントマスクは力強さを大事にしていて、時代に合わせて外観を変えても、遠くから見るとやはりランクルらしい、そんなデザインになっていると思います」と述べた。

「新型ランドクルーザーお披露目会」に出席した小鑓貞嘉氏。「ランドクルーザー」への思いをファンフラッグに書き込んだ

トークセッションでは、小鑓氏が「ランドクルーザー」への思いを語る場面もあり、「ランクルの使命は乗車されるお客様の"命"と"荷物"を運ぶこと。同時にお客様の"夢"も運び、かなえてあげたいというのが私の思いです。行きたいときに行きたい場所へ行くことができ、必ず生還できる。それがこのクルマのめざすところだと思います」とコメント。ビーチハウスに展示されたファンフラッグにもその思いを書き記した。

マイナーチェンジされた「ランドクルーザー」は、8月17日から全国のトヨタ店(大阪地区は大阪トヨペット)を通じて販売開始される。「GX」「AX」「AX "Gセレクション"」「ZX」を用意し、トランスミッションはいずれも「6 Super ECT」。外板色は新たにカッパーブラウンとダークブルーマイカを追加した全9色、内装色は新規設定色のブラウンを含む4色が設定された。価格は472万8,437~682万5,600円(税込)。

なお、「ランドクルーザービーチハウス in JAPAN」で披露された新型「ランドクルーザー」は、8月17日の1日限定で展示されるとのこと。同施設の営業は8月30日まで。オリジナルフード&ドリンクを提供するほか、廃棄ペットボトルを活用して制作されたシーカヤック型オブジェも展示する。ファンフラッグ(メッセージを書き込めるフラッグ)に書き記すことで、オリジナルグッズがもらえるキャンペーンも展開している。

トヨタ「ランドクルーザー」内装イメージ