Evernoteは12日、Webサービス「Evernote」の有料プラン「Evernoteプレミアム」で従来「無制限」としていたアップロード容量を、上限10GBに変更すると発表した。

「Evernoteプレミアム」紹介ページ

「Evernoteプレミアム」は年額4,000円の有料サービス。Webページやメモ(ノート)の保存といった基本機能に加え、オフラインでのノート利用やPDFへの注釈追加機能、日経電子版との連携機能などを備える。サービス開始当初はアップロード容量1GBだったが、その後4GBに緩和したのち、2015年4月にサービスを強化してアップロード容量を無制限としていた。

だが、無制限としたのち、大量のファイルの保管・バックアップを目的にEvernoteを使うユーザーが増えたという。これによりサービス品質が低下したため、今回毎月10GBの制限が設けられた。なお、2015年4月にアップロード容量を無制限とした際、1ファイルあたりのアップロードサイズ上限も100MBから200MBへ引き上げていたが、これに関しては変更ない。

月間アップロード容量が無制限であることを理由に「Evernoteプレミアム」を購入したユーザーに対しては、無制限が終了したあとの残りの期間分を返金する。

今回の10GBの上限は、既存ユーザーの99.999%のニーズを満たす容量であるという。同社はEvernoteについて、「作業と知識の蓄積を一つの場所で行える『第二の脳』であり、ファイルをバックアップするための『第二のハードディスク』ではない」と説明している。