お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が、11日に放送された日本テレビ系バラエティ番組『今夜くらべてみました』(毎週火曜23:59~24:54)にゲスト出演し、芥川賞受賞後の取材で印象に残っている出来事を明かした。

ピースの又吉直樹

小説『火花』で芥川賞を受賞した又吉。取材が増えてくると中には失礼な記者と遭遇してしまうこともあるようで、「こんな女性が苦手」のトークテーマで、「小説書いて、いろんな取材を受けるようになったんですけど、みなさんすごく丁寧」とした上で、「たまに距離感が不思議な人がいて」と告白した。

又吉が例として挙げたのは、受賞してから取材を受けた女性記者。その記者は初対面にもかかわらず、「今、どこに住んでんの?」「え? 引っ越した? 三鷹じゃなかったっけ?」などとタメ口でプライベートな質問を連発。写真撮影中も続いたことから内心で「この人、こわいな…」と思いながら距離を取ろうとすると、「あれ? 撮られながら質問されるの嫌?」とさらに踏み込まれた。

この記者に又吉は「アカン…この人嫌いや」と完全に心を閉ざしてしまう。すると「あ、怒るんだ?」とその態度を指摘され、又吉は「すみません」と謝りながらやりすごして、その場を後にした。取材部屋を退出後、室内からはわざと聞こえるような声で「芸人さんだから、ああいう質問をよかれと思ってしたんですけどね!」と聞こえてきたという。

当時の出来事を思い返した又吉は、「絶対その夜、僕の悪口言うやろと」「『あいつ、作家ぶっててさ』とか絶対に言ってると思う」と予感するも、「小学生の時に会うても、お前のことは嫌いやでと思いましたね」とバッサリ斬り捨ててスタジオの笑いを誘っていた。