友人知人とのやりとりに、LINEスタンプは便利ですか?

LINEは、韓国のIT企業ネイバーの子会社・LINEが提供するソーシャルネットワーキングサービス。スマートフォンやパソコン上でのチャットや無料通話を中心にサービスを拡大し、現在は幅広い世代のコミュニケーションツールとして欠かせない存在となっています。

そんなLINEでのやり取りに欠かせないのが、感情や返答をアイコン的に表現した「LINEスタンプ」。個人クリエイターがスタンプをリリースできる「LINE Creators Market」発の物も多くリリースされています。そんなLINEスタンプのデザインについては以前聞きましたが、実際のところ、どれくらい使われているものなのでしょうか。

そこで今回は、日本在住の外国人20名に「友人知人とのやりとりに、LINEスタンプは便利ですか?」と質問してみました。

■スタンプだけで返信できる時があるので好き。笑える会話になる時もある。(イギリス/20代前半/女性)
■便利です。いつもスタンプだけの会話をしています(笑)。(中国/20代後半/女性)
■相手に気持ちがよく伝わるので便利だと思います。(トルコ/30代前半/女性)
■言葉がいらないのでとても便利です。(スウェーデン/40代後半/女性)
■はい、会話をやめたい時によく使います。(タイ/30代後半/女性)
■はい。(ロシア/20代前半/女性)
■はい。(韓国/40代後半/男性)
■はい。(オーストラリア/40代前半/男性)
■結構便利だと思う。(チュニジア/40代後半/男性)
■便利です。(台湾/40代前半/男性)
■便利です。(スペイン/30代後半/男性)
■便利です。(アメリカ/20代後半/男性)
■便利です。(マレーシア/30代前半/男性)
■便利だと思います。(ペルー/30代前半/男性)

今回のアンケートは、中庸も含めると約8割が肯定的な回答に。と同時に、日本在住の外国人の方々のLINEユーザー率の高さにも驚かされました。顔文字の発祥の地でもある日本は記号による感情表現に長けた国ですが、LINEスタンプもその器用さが垣間見られるツールと言えるでしょう。

プロモーション用は8個から販売できるなどさまざまな例もありますが、クリエイターズスタンプは40個で1セット。挨拶や返事、喜怒哀楽などの感情で構成される場合がほとんどです。よく使う会話を1コマ化した物もあるため、回答に上がっている「スタンプだけで返信できる」、「スタンプだけの会話」ももちろん可能。選び方によってウイットに富んだ形で思いを伝えることができます。

また、Twitterのお気に入りやFacebookのダイレクトメッセージ用スタンプ同様に、会話を終わらせたい時に角を立てずに伝える力もあります(比較的多いのは親指を立てる「Good!」系など)。LINEスタンプは表情が豊かで感情が伝わりやすいデザインが多いもの。テキストのニュアンスを読み取ることがまだ難しい外国人の方にとっては、実はとてもよいツールなのかもしれません。

■便利ではないけどかわいい。(アルゼンチン/30代前半/男性)
■探すのに少し手間がかかります。(ブラジル/20代後半/男性)

以前に比べてかなりわかりやすくなったスタンプショップ。とはいえ、ランキング上位や登録直後のスタンプが優先的にトップ表示されるため、スタンプ名を入力して検索する時以外は探しづらいでしょうし、「偶然の楽しい出会い」を求めるのは少し大変かも。

LINE Creators Marketではクリエイターとスタンプの紹介をしていますし、スタンプをカテゴリ分類して紹介するまとめサイトなどもたくさんありますから、そちらを参考にしているという皆さんも多いことでしょう。現在、販売・配布されているスタンプは日本国内だけで約10万セット。工夫を凝らした作品も多いのですから、より検索しやすい仕組みができるといいですよね。

■使ったことがないのでよくわかりません。(フィリピン/40代前半/女性)
■LINEをやらないのでわかりません。(ドイツ/40代前半/女性)
■使っていません。(ベトナム/30代前半/女性)
■あまり使わない。(イスラエル/30代後半/女性)

LINEユーザーでないと確かに未知の分野でしょうか。偶然かも知れませんが「利用していない」ユーザーが全員女性だったのは、なんとなく気になるところです。

国内では若者がメインの印象が強いLINEですが、最近では学校や仕事などの連絡ツールとして使われることも。また、公式キャラクターのコニーやブラウンなどのラッピング飛行機が存在する国もあり、外国人の方にもなじみ深い存在になりつつあるのでしょう。感情や用途などを明快にグラフィック化するのがピクトグラムですが、LINEスタンプは国民性と時代が生んだ現代のピクトグラムのひとつ、…とは言い過ぎでしょうか。