九州電力は11日午前10時半、鹿児島県薩摩川内市の川内原発1号機(加圧水型軽水炉、出力89万キロワット)の原子炉を起動した。2011年3月の東京電力福島第一原発事故後にできた新規制基準の下で、再稼働する最初の原発となる。

日本の原発は、東京電力福島第一原発事故の後、軒並み運転停止の状態に追い込まれた。2012年7月から13年9月まで一時的に運転した関西電力大飯原発3、4号機の後、運転再開は1年11カ月ぶりとなる。

九州電力によると川内原発1号機は11日中に臨界状態に達し、14日発電を再開、その後徐々に出力を上昇させながら調整運転を行い、9月上旬には国の総合負荷性能検査を受けて、通常運転に復帰する。

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