本田技研工業(ホンダ)は7日、世界各地のレース活動などで培った先進技術を投入した、水冷・4ストロークエンジン搭載のモトクロス競技専用車「CRF250R」と「CRF450R」の仕様を一部変更し、2016年型モデルとして9月18日に受注期間限定で発売すると発表した。受注期間は8月7日から12月10日まで。

「CRF250R」

CRF250Rは、エンジンの出力向上を目的に、吸排気系部品の素材変更も含めて見直しを実施。併せて、PGM-FIのセッティングを最適化するなど、エンジンの高回転域での出力向上とドライバビリティーの向上を実現した。フロントサスペンションは、フォークの内部構造の見直しに加えてアウターチューブに空気弁を追加し、より細かなサスペンションセッティングを可能にするとともに、初期作動性能を向上させ、サスペンションの動きの良さと反力を両立させている。

CRF450Rは、さらなる走行安定性の向上を目指し、フロントフォークの全長を5mm延長し、車体姿勢を最適化。さらに、リアサスペンションのセッティングを見直して高いトラクション性能を実現した。

スタイリングは、CRF250RとCRF450Rともに、2015年型モデルを踏襲。燃料タンク側面のシュラウドには、ホンダ・レーシング(HRC)のワークスマシンをイメージさせるストライプを施した。車体色には、ホンダのモトクロスマシン伝統の「エクストリームレッド」を採用し、躍動感あふれるスタイリングとしている。

価格は、CRF250Rが76万6,800円、CRF450Rが90万7,200円(いずれも税込)。なお、CRF250RとCRF450Rは競技専用車であり、公道および一般交通の用に供する場所では一切走行できず、登録してナンバープレートを取得することもできない。