ドイツのポルシェAGはこのほど、8月7~9日にニュルブルクリンクで行われる「第43回AvDオールドタイマー・グランプリ(OGP)」において、ポルシェ「959」の30周年を祝うと発表した。

ポルシェ「959」

「959」は30年前にラリーやサーキットで勝利を重ねたスーパースポーツカー。世界最速の市販車として292台が生産された。ポルシェ社内で開発されたシーケンシャルターボチャージャーとインタークーラーを搭載した2.85リットルの水平対向6気筒エンジンは450PSを発揮し、6速ギアボックスと電子制御トランスアクスル4WDが採用されている。

イベントでは、「959」の後継モデルといえる「カレラ GT」「918 スパイダー」とともに、1986年のパリダカールで優勝したラリーバージョンの「959」、公道仕様の「959」が展示される。さらに2015年「ル・マン24時間レース」で17回目となるポルシェの総合優勝を果たした「919 ハイブリッド」も展示される予定だ。

この展示を行うのは、ポルシェの一部門であり、10年以上前に生産が終了した車両のメンテナンスを担当するポルシェ クラシック。そのサービスは車両のケア全般と技術文書を含み、純正部品の供給と再生産、完全なレストアまでを行う。現在、ポルシェはクラシックカーのサポートおよびオーバーホールを行う世界中のポルシェ センターにおけるポルシェ クラシックパートナー認定拠点を100カ所にまで拡充している。日本でも「ポルシェ センター青山 世田谷 認定中古車センター」「ポルシェ センター名古屋」の2拠点がポルシェ クラシック パートナーとして認定されている。