KDDIは6日、グローバル・ブレインが運営するコーポレート・ベンチャー・ファンド「KDDI Open Innovation Fund」を通じて、ファミリー向け知能ロボット「Jibo(ジーボ)」を開発する米国のJiboに出資したと発表した。出資額は未公表。

Jiboの日本進出を支援

Jiboは、人間とのコミュニケーションを焦点とし、抽象的なフォルムながら豊かな動作表現力を持つ、ファミリー向けの知能ロボット。マサチューセッツ工科大学メディアラボで、パーソナルロボット研究グループを率いるシンシア・ブリジール准教授が創業者として開発している。

「顔認識」「写真撮影」「物語の読み聞かせ」「メッセージやスケジュールの読み上げ」「テレビ電話」の5機能をデフォルトで搭載する予定で、開発者はSDK(ソフトウェア開発キット)を通してJiboのスキルを開発し、機能を拡張させることができるという。

「Jibo」イメージ

国内ロボットビジネス市場は、2020年にはサービス用ロボット市場が産業用ロボット市場を逆転し、2035年には約10兆円に届くと予想されている。KDDIは、Jiboをロボティクス市場における有望なスタートアップ企業であると判断し、資本提携を実施。Jiboが日本に進出する際に、ビジネス開発、マーケティング、ローカライズなどの支援を行っていくとしている。

日本のロボット産業の足元市場規模推計