俳優の西島秀俊が、フジテレビ系で放送される10月スタートの新ドラマ『無痛~診える眼~』(毎週水曜22:00~)で主演を務めることが5日、明らかになった。

『無痛~診える眼~』に主演する西島秀俊

同作は、現役医師・久坂部羊の医療サスペンスミステリー『無痛』が原作。現代の制度の矛盾を突きながら、心神喪失者・心神耗弱者による罪の責任能力について規定した刑法39条の是非を問う社会派作品で、"新世紀版『白い巨塔』"とも評される。

西島演じる主人公・為頼英介は、天才的な観察眼と経験で、警察に協力して事件を解決に導く開業医。1話完結によるドラマオリジナルのストーリーで、"痛み"をキーワードに据えながら、為頼の活躍を描く。

西島は「神の診察眼を持って事件解決にのぞむ医師という新しいキャラクターを演じることが今からとても楽しみです」とコメント。監督は、ドラマ『ストロベリーナイト』以来となる佐藤祐市氏で「敬愛する佐藤監督の元、想像もつかない化学変化が起きる予感がしています」と期待を語る。

共同テレビの貸川聡子プロデューサーは、西島の起用について「一見ぶっきらぼうながらも優しさを持ち、どこか虚無感を漂わせた主人公のキャラクターが、西島さんの新しい魅力を引き出すと確信しています」と自信。原作の久坂部羊氏は「原作を超えたスリリングな展開を期待しています」とメッセージを寄せている。

為頼とタッグを組む刑事・早瀬順一郎役には、伊藤淳史を起用。刑事役は『踊る大捜査線』以来だといい「西島さん演じる為頼医師をどんどん事件に巻き込んで、今までにない新しいコンビを作り上げていきたいと思います」と意気込みを語る。

さらに、ある少女のカウンセリングを担当する臨床心理士・高島菜見子を演じる、石橋杏奈は「原作を読んだ時に自分が感じたドキドキや、おもしろさ、緊張感などを視聴者のみなさんに届けたいです」と意欲。主人公と同じく"神の診察眼"を持つ、ライバルの医師・白神陽児役を演じる伊藤英明は、初共演となる西島や石橋、そして『海猿』以来となる伊藤との共演に「すべてが楽しみです」と語っている。

伊藤淳史

石橋杏奈

伊藤英明