世界の伝統織物でつくるネクタイブランド「TUNDRA(ツンドラ)」は7月より、フィンランド、ラオスなど、全4カ国の織物工房との提携を結び、全20種類の商品展開で販売開始した。

左から、「ピーラッカ YELLOW GREEN」(1万2,900円・税別)、「チーメニュ・スィエルス」(1万2,900円・税別)、「グンデル・パラチンタ」(1万3,900円・税別)、「チェオ・マック・レン」(1万9,400円・税別)

世界各国の伝統が生んだ独特の存在感をネクタイに

「TUNDRA」は、"大量生産が当たり前の現代ファッションとは一線を画す、本当に価値のある商品づくり"を目指し誕生したネクタイブランド。

世界各国の伝統織物工房と提携してオリジナルで生地のデザインと生産をし、ネクタイを作っている。

各国の伝統織物には、それぞれの土地で何百年も受け継がれてきた素材・織り方・デザインにその土地の文化と歴史、芸術性が凝縮されている。厳寒な冬と白夜の夏を迎えるフィンランドで生まれたシンプルで機能性の高いデザインから、30を超える民族が独自の文化を継承するラオスのシルク織物まで、同ブランドは各地で受け継がれてきた伝統を、1本のネクタイに込めたという。

提携する各国の織物工房は、同ブランド代表の堀内氏が現地を訪れ、職人たちと密なコミュニケーションを取った後に、高いクオリティの生地が依頼できると判断した工房のみを厳選。生地は既存の生産ラインに乗った既製品や、工房に保管された古布ではなく、すべて同ブランドのためにオリジナルでオーダーしたものとなる。

ハンガリー・パローツ地方にある工房の様子

ラオス・アンパバーン郊外にある工房の様子。両工房オールハンドメイドだという

オーダーに際しては、各国の伝統織物の特性(素材、織り方、デザインなど)を活かしつつ、いかにネクタイに落としこむかを重要視。長年受け継がれてきた織り方、伝統模様のデザインを尊重し、ネクタイとして利用できる生地に仕上げてもらっている。ただし、提携している織物工房のほとんどがテキスタイル専門で、ネクタイに仕上げる過程を経験していないため「生地は海外」「縫製は日本」という体制で商品づくりを行っている、としている。

今回の発売では、フィンランド、ハンガリー、ラトビア、ラオスの伝統織物を採用し、販売価格は1万1,900円~1万9,400円(税別)までのラインアップを取りそろえた。商品一例としては、生地原産国:ハンガリーの「グンデル・パラチンタ」(1万3,900円・税別)、ラオス「チェオ・マック・レン」(1万9,400円・税別)、フィンランド「ピーラッカ YELLOW GREEN」(1万2,900円・税別)、ラトビア「チーメニュ・スィエルス」(1万2,900円・税別)など。そのほか、20種類の商品ラインアップを用意している。商品は今後もデザインや生産体制が整い次第、追加していく予定だという。取扱店舗は、大阪府大阪市「odd numbers(オッド・ナンバーズ)」。