シャープはこのほど、2016年3月期第1四半期(2015年4~6月期)の連結決算を発表した。それによると、最終損益は339億円の赤字となり、赤字額は前年同期の17億円から大幅に拡大した。液晶テレビや太陽電池の販売が減少したことなどが影響した。

連結経営成績(累計)(出典:シャープWebサイト)

営業損益は287億円の赤字に転落

売上高は前年同期比0.2%減の6,183億円、営業損益は287億円の赤字(前年同期46億円の黒字)、経常損益は333億円の赤字(同54億円の赤字)となった。

プロダクトビジネスの売上高は同20.0%減の3,194億円。内訳は、コンシューマーエレクトロニクス部門が同19.3%減の2,019億円、エネルギーソリューション部門が同46.6%減の368億円、ビジネスソリューション部門が同0.8%増の806億円となった。

デバイスビジネスの売上高は同35.5%増の2,988億円。内訳は、電子デバイス部門が同145.9%増の1,268億円、ディスプレイデバイス部門が同1.8%増の1,719億円となった。

通期の業績予想は、売上高が前期比0.5%増の2億8,000万円、営業利益が800億円を見込んでいる。

同社は併せて、北米・中南米地域(ブラジル除く)での液晶テレビ事業から撤退すると発表。中国の家電大手Hisenseの子会社Hisense HKにブランド供与するとともに、Hisense ElectricとHisense USAにメキシコ工場を売却する。