「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」初日舞台挨拶の様子。左からアルミン役の本郷奏多、ミカサ役の水原希子、エレン役の三浦春馬、シキシマ役の長谷川博己、ハンジ役の石原さとみ。

諫山創原作の実写映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」の初日舞台挨拶が東京・お台場シネマメディアージュで行われた。

舞台挨拶にはエレン役の三浦春馬、シキシマ役の長谷川博己、ミカサ役の水原希子、アルミン役の本郷奏多、ジャン役の三浦貴大、サシャ役の桜庭ななみ、サンナギ役の松尾諭、ハンジ役の石原さとみ、ソウダ役のピエール瀧、樋口真嗣監督の10名が登場。緊張しているか問われた三浦春馬は「ゆうべは変な汗をかいて、夜中に目が覚めてしまいました。でも皆さんの前に立っている今、とても晴れやかな気持ちです」と初日を迎えた喜びを述べた。

ヒロインのミカサを演じた水原が「皆さんどうでしたか。楽しかったですよね?」と尋ねると、客席からは大きな拍手による返答が。ピエール瀧は「1.8m級巨人を演じました」と冗談交じりに自己紹介したのち「本作以外にも樋口監督の作品には何度も出演させていただていて、それらの中ではもれなく僕は死んでおるんですが……(今作に関しては)安心してください、生きてますよ」と、とにかく明るい安村風にコメントしてみせ客席を盛り上げた。

樋口監督は「2011年に原作の表紙を初めて見て衝動的に『撮ってみたい』と思って以来、諫山さんの原作という巨大な壁に立ち向かってきました」と感慨深く語る。続けて「『いつまで続くんだ、早く舞台挨拶見せろ』と思われるぐらいエンドロールが長かったかと思います。諸事情からエンドロールには載せられなかったスタッフも合わせると、約1000人というスタッフによってこの映画は作られています」と、キャストとスタッフへの感謝を表明。途中で噛みつつも懸命に挨拶する監督に、キャストからは「カッコよかった」「よく言えましたね」と口々に賛辞が贈られ、場内は笑いに包まれる。

続いて司会からは「この夏『駆逐したいもの』、あるいは『破りたい壁』はなんですか」という問いが投げかけられる。石原は「実は昨日、周囲の視線が気になって眠れなくなってしまい、インターネットで“ハンジ”と検索してしまったんです」と告白。「もっと、『私が楽しかったらいいじゃん』と思えるようになったらいいと思ってます。だから周囲の視線を気にしすぎる自分が『駆逐したいもの』です」と思いを語る。“人類最強の男”シキシマを演じた長谷川は、「『駆逐したいもの』『超えられない壁』はない!」と明言。「最強ですから」と自身の役どころを意識し発言を重ねた。

また本郷奏多は質問に対して「ずっと考えていたんですが思いつかなくて。だから謎掛けをします」と仰天の発言。ピエール瀧から「巨人」というお題をもらって即座に「整いました」と放つも、「『整いました』って思い付いたときに言わなくちゃいけないのか。じゃあまだ整ってないや」と天然ぶりを発揮する。しかし最後には「こういう適当な自分を駆逐したいです」と見事に話を着地させてみせ、周囲から喝采を浴びた。

最後に三浦春馬は「さっきふと、舞台挨拶というのはなぜするんだろう、と思って……もちろん宣伝のためというのもあるんですが、それ以上に、観客の方に感謝を表すために行うんだなと、皆さんの姿を見てしみじみ思いました」とコメント。「今年の夏はまだ始まったばかりなので、『進撃の巨人』で特別な季節にしてほしい」とアピールし締めくくった。

映画「進撃の巨人」は、8月1日公開の前編「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」と、9月19日公開の後編「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」の2部作。世界63の国と地域で配給が決定している。また映画ナタリーでは公開を記念した特集記事を展開中。主演の三浦春馬へのインタビューをはじめ、さまざまなコンテンツを発信していく予定だ。