米Facebookが7月29日(現地時間)に発表した2015年第2四半期(4月-6月)決算は、前期に続く増収減益だった。モバイルを中心に広告が伸びたものの、研究・開発費やマーケティング費用など経費の増大が重しになった。

6月期の売上高は前年同期比39%増の40億4200万ドルだった。売上の95%に相当する38億2700万ドルが広告収入だった。そのうちモバイル広告の割合が前期の約73%から約76%に拡大した。

会計原則(GAAP)ベースの純利益は、前年同期の7億9100万ドルから9%減の7億1900万ドルで、1株利益は0.25ドル。研究・開発費が138%増、マーケティング&セールス費が75%増と、費用&支出(27億6900万ドル、82%増)の増加が利益を圧縮した。非GAAPベースの純利益は28%増の14億3700万ドル (1株あたり0.50ドル)。

6月末時点の月間アクティブユーザー数(MAU)は前期比3%増の14億9000万人。15億人突破が見えてきた。モバイルMAUは5%増の13億1400万人。またモバイルのみのMAU (モバイルアプリまたはモバイルWebサイトのみ使用)が13%増の6億5500万人だった。経費が拡大しているものの、ユーザー、広告収入ともにモバイルは堅調である。6月に拡大したInstagramのインフィード型広告の順調な成長が見込めるなど、近年の投資の成果も現れ始めている。

月間アクティブユーザー数の推移