NECプラットフォームズは7月28日、流通・医療・製造・金融・エネルギーなど多様な現場において、リアルタイムな情報伝達とスムーズな入力業務を支援するという業務用PDA「Pocket@i FX(ポケットアイ・エフエックス)」6モデルを発表した。価格は18万円(税別)から、出荷開始は8月28日。今後3年間で3万台の販売を見込む。

Pocket@i FXの外観

新製品は、4.3型の静電容量式タッチパネル・ディスプレイを搭載。スマートフォン感覚のフリック操作や、手袋の着用や不意の雨天時の入力への対応など、操作性にこだわったとのこと。また、歴代Pocket@iシリーズと同様のセキュリティ通信機能と無線LANローミング機能による接続性を備える。

現行機種である「Pocket@i EX」「Pocket@i Plus」の後継モデルとしてAPI互換性を確保しつつ、機能性と運用性を向上させた。

操作性では、持ち方に左右されないスキャナ・トリガ・キーを配置し、テンキーの電卓配列や金額入力に配慮した「000」キーを採用した。また、キートップを大型の凹形状とし、押しやすさを追求したとのこと。さらに、どちらの手で持っても入力しやすいダブル登録キーを採用した。加えて、装置背面と側面の滑り止めリブにより落下防止と安心操作を実現する。

無線LANは暗号化方式WPA2に対応し、2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応するIEEE802.11nに準拠。通信距離が長く、障害物があっても安定性を持つほか、同社が長年の流通・医療端末導入で培ったという独自技術によるローミング機能により、移動しながらの運用に力を発揮するとしている。

さらに、システム改竄や許可しないプログラムの実行を防止するウィルス対策ソフトウェア「SolidProtect for WEC7」や、システム部門からの遠隔操作でソフトウェア更新や状態監視が可能な「リモートコントローラ for WEC7」をオプションで用意する。

各モデルの税別価格は、スキャナなしモデル(PW-WT91-01)が18万円、スキャナなしカメラモデル(PW-WT91-11)が22万円、スキャナモデル(PW-WT91-02)が20万円、スキャナカメラモデル(PW-WT91-12)が24万円、スキャナなしWANモデル(PW-WT91-21)が27万円、スキャナWANモデル(PW-WT91-22)が29万円。