スケーラブルシステムズは7月28日、オーバークロックで安定動作が可能という2U/2ノード・サーバ「ORION HF320D-G3サーバ」を国内向けに提供開始した。同社によると、オーバークロックで安定動作可能な2U/2ノード・サーバは世界初とのこと。

「ORION HF320D-G3サーバ」

8コアを最高4.5GHzまでオーバークロック可能な独立する2つのインテル製プロセッサを、2Uラックマウントの筐体に搭載するカナダCIARA Technologies製の同サーバにより、高頻度取引用システムにおける処理速度と計算密度、また高速シミュレーションにおける大規模データの処理速度が、これまで以上に高いレベルへと引き上げられるという。

インテル製プロセッサは通常、工場の定格設定で稼働している状態でのみ検証・保証されているとのこと。設計以上の速度でプロセッサを動作させるオーバークロックの場合、プロセッサに加えてマザーボードを含むその他のシステム・コンポーネントで動作が不安定になる場合があるとしている。 CIARA製品は、オーバークロックに対応した信頼性の高い冷却システムの標準装備に加え、ビジネス用途での安定動作を前提としたシステム全体の徹底的な検証を実施しているとのこと。さらに、開発元による3年間の製品保証も付属する。

同製品のノード構成は2U/2ノードであり、各ノードは1個のインテル Core i7-5960Xプロセッサ(20Mキャッシュ、8コア)を搭載し、4.5GHz(8コア)で動作保証する。また、データセンター用途に適するという高信頼性液冷システムを備え、2666MHzの高速DDR4メモリを最大64GB、4台のホットスワップ対応SATA/SSD/SASドライブを搭載可能。さらに、PMI2.0準拠のリモートサーバ管理用チップ(BMC)を搭載する。OSはMicrosoft WindowsR 7/8/8.1、Windows Server 2008 R2/2012 R2、Red Hat Enterprise Linux 6.x及びその互換OSをサポートする。