日経BPとD2Cは、「2015年企業のインターネット広告・モバイル広告利用動向調査」を共同で実施し、その結果を公表している。

2014年度の広告費を100とした場合の2015年度の広告費総額の見通しは、回答企業全体の平均で100.96、BtoB企業では99.44、BtoC企業では105.15。媒体別の予算配分増減予定を見ると、デジタル広告全体では「増やす」との回答が29.5%で昨年の24.1%より5.4ポイント増加した。

デバイスごとに見てみると、「増やす」との回答はPC広告が25.1%、スマートフォン広告が25.7%。スマートフォン広告は、昨年の15.8%から99.9ポイントも増加しており、スマートフォン広告への出稿を積極的に考える企業が増加しつつあると分析する。

2015年度の媒体別予算配分予定 (提供 : 日経BP / D2C)

また、BtoC企業の2014年度のスマートフォン広告出稿比率は、前年度比22.3ポイント増の53.3%(全体は26.2%)、スマートフォンサイト開設率は同23.2ポイント増の67.7%(同39.4%)に達した。この背景には、スマートフォンによるネット利用者の増加があると両社はいう。

さらに、スマートフォン広告の出稿企業を対象に、2014年度に出稿した広告のタイプについて聞くと、「運用型広告 : 検索連動型(リスティング)広告(68.7%)」が最も多く、次いで「運用型広告 : アドネットワーク(51.3%)」「運用型広告 : その他(39.1%)」「予約型広告 : 純広告(39.1%)」「成果報酬型広告(21.7%)」となった。

】PC/スマートフォン出稿および出稿予定の広告タイプ (提供 : 日経BP / D2C)

また、スマートフォン広告の評価に関しての回答で、「クロスメディアに効果的」が昨年と比較して12.0ポイントも増加していることから、スマートフォン広告とその他のメディアを組み合わせたプロモーション施策が増加していることがうかがえる。

なお、同調査は、日本国内の上場企業および有力未上場企業の計4,304社を対象に、2015年5月にアンケートを実施し、439社から回答を得たもので、回収率は10.2%となる。