Beat Communicationは7月21日、1対1やグループでリアルタイムにチャットが可能な企業向けメッセージアプリ「Beat Messenger(ビートメッセンジャー)」を提供開始した。同アプリは、営業間や、社員・アルバイト間のコミュニケーション、本社・店舗間の情報共有などでの活用を想定している。

「Beat Messenger」アプリ画面イメージ

同アプリが提供された背景には、近年LINEやWhatsAppのようなチャット型のメッセージアプリが普及し、コミュニケーションがメール主体からチャット型へと変化していることが挙げられる。Beat Communicationによれば、企業内においても社員間のコミュニケーション手段をメール主体から、チャット型に切り替えたいという要望が数多く寄せられていたという。

Beat Messengerでは、日々の業務連絡といった即時性が求められる発信情報(フロー情報)を行える。また、ストック型社内SNS「Beat Shuffle(ビートシャッフル)」と連係することで、情報やナレッジなどの蓄積情報(ストック情報)を共有することも可能だ。ストックとフローに分けられる社内のコミュニケーションの双方を網羅し、業務の効率化を実現するという。

Beat Messengerでは、1対1や複数人で「トーク機能」が使える。また、途中からトークに参加した人も、過去のやりとり(履歴)も閲覧できるのでスムーズにコミュニケーションが可能となる。例えば、外出先から上司への商談報告や、客先で分からなかった内容を社内の誰かに確認するなどの緊急性の高いコミュニケーションに利用できるという。なお、「既読機能」もあるので、相手がメッセージを閲覧したかどうかも確認しやすい。

また、利用端末を管理画面側で制御することができる「デバイス管理機能」も用意する。社員が端末を紛失した際にも、不正アクセスによる情報漏えいを防げる。

Beat Messengerの価格はライセンス数によって異なる。1~100名で利用する場合、月額料金は5万円。なお、Beat Communicationが提供しているストック型社内SNS「Beat Shuffle」の利用者も、そのままユーザー情報が同期され、Beat Messengerを利用できる仕組みだ。OSはiOS、Androidの両方に対応する。

Beat Communicationの代表である村井氏は、「2015年度中に新規で100社の導入を目標とし、提供後の顧客ニーズをもとにバージョンアップを行っていく。将来的には機器との連携も検討しており、話しながら機器も制御できる社内メッセンジャーサービスを目指したい」としている。