JR東海は22日、紀勢本線・参宮線での新型気動車(キハ25形2次車)の運用開始と、高山本線・太多線・紀勢本線・参宮線などで使用された普通気動車(キハ40系・キハ11形)のミャンマー鉄道省への車両譲渡について発表した。

紀勢本線を走るキハ40・48形

電化開業前の武豊線を走るキハ25形

同社はさらなる安全性・サービス向上をめざして新型気動車52両の製作を進め、昨年12月から高山本線・太多線で運用を開始している。このほど紀勢本線・参宮線でのキハ25形2次車の運用開始日が決まり、8月1日からと発表された。

キハ25形2次車では、東海道新幹線N700Aに搭載している台車振動検知システムをベースとした振動検知装置を搭載。今回の新製車両から鹿衝撃緩和装置が標準搭載され、分割併合も可能な形状になるという。客室内の室内灯はLED化され、車いす対応トイレ、車いすスペースなどのバリアフリー設備も充実。その他、減速機支え構造を変更し、動力伝達軸落下防止枠を強化したことも特徴とされる。

この新型気動車によって置き換えられ、廃車される予定だった同社の普通気動車に関して、昨年度に続き、ミャンマー鉄道省からの要請で車両譲渡が行われることに。今年度は56両(キハ40系41両・キハ11形15両)がミャンマー鉄道省へ譲渡される。6月29日に譲渡契約を締結し、引き渡し作業が順次進められる。

なお、昨年度譲渡された車両(キハ40系12両・キハ11形16両の計28両を譲渡)は今年5月にミャンマーに到着。必要な改造工事を行い、一部車両は7月から運転開始したとのこと。